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茨城県警

「交番は交番らしく」に転換 レトロ風不評で

昼の石岡駅前交番=茨城県石岡市国府1で、韮澤琴音撮影
夜の石岡駅前交番=茨城県石岡市国府1で、韮澤琴音撮影

 茨城県警は、今年度から建て替える交番の外観について、立地地域の景観に合わせるのでなく、白を基調として夜でも目立つようにする方針を決めた。同県石岡市で昨春、昭和の町並みに合わせたレトロ風に改築したところ、「どこにあるか分からない」などと住民の不評を買い、県公安委員からも「すぐに駆け込めるよう分かりやすくすべきだ」との指摘を受けたため。県警は「交番らしい交番」を目指す考えだ。【韮澤琴音】

 県警は交番について、木造なら30~50年、鉄骨は60年程度経過した建物から、毎年5~10カ所ずつ建て替えている。外観については法律上の規定はないが、立地市町村の条例やガイドラインを踏まえ、周辺の景観に配慮するのが一般的で、全国でも町並みに合わせたユニークな外観の交番が増えている。

 そこで県警は、建て替え時期を迎えた石岡市中心部にある「石岡署石岡駅前交番」について、昭和初期に建設された「看板建築」と呼ばれるモルタル仕上げで洋風の店舗兼住宅が多い周辺の町並みに合わせ、外壁や窓枠は深い茶色に、交番のロゴには古めかしい銅板を採用した。

 ところが、昨年4月に完成すると、付近の住民から「交番らしくない」と思わぬ評価が寄せられ始めた。今年4月の県公安委員会定例会では、隣接市で病院を経営する諸岡信裕委員長(70)が「暗い色で分かりにくい」と苦言を呈した。

 これを受け、県警地域部は今年度に建て替える交番から、白を基調とした明るい外壁にした上で、出入り口の上部に掲げる赤色灯の光量を増やし、夜間でも一目で交番と分かる明るい外観に変更する方針を決定した。今年度中に完成する行方署潮来地区交番(同県潮来市)と桜川署岩瀬交番(同県桜川市)が第1号になる予定だ。

 諸岡委員長は取材に「夜間にどこにあるか分からない交番では困る。認知症の高齢者や痴漢の被害者らが駆け込む交番は、誰もが一目で分かる方がいい」と話した。県警の長塚昭弘地域部長も「交番は訪れる人を拒否できない。より入りやすく、分かりやすくしていきたい」と語った。

住民意見取り入れは大事

 元警察大学校長の田村正博・京都産業大教授(警察行政法)の話 現代は携帯電話ですぐに110番できるから、駆け込みやすさを重視する必要性はさほど感じない。とはいえ、地域の交番として、住民の要望も踏まえ、住民の代表である公安委員会の意見を取り入れるのは大事だ。

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