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社告

「没後50年 河井寛次郎展」作品紹介/上 近代陶芸、巨匠の全容

 <出かけてみませんか 毎日新聞社の催し>

     近代陶芸の巨匠、河井寛次郎の全容を紹介する「没後50年 河井寛次郎展-過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今-」を東京都港区のパナソニック汐留ミュージアムで開催中です。同ミュージアムの岩井美恵子学芸員が、主な作品を2回にわたり解説します。(いずれも河井寛次郎記念館蔵)=次回は31日掲載予定

     ■白地草花絵扁壺(しろじくさばなえへんこ) 1939年

     人間国宝(重要無形文化財保持者)や文化勲章などを辞退した河井寛次郎。しかし友人の川勝堅一は、1937年のパリ万博に続き1957年のミラノトリエンナーレにも寛次郎には言わず自らの所蔵作品を出品。またしてもグランプリを受賞する。その受賞作品と全く同型のものが本作品である。

     受賞についてのインタビューに寛次郎は「友人が出品したもので、仮に栄誉が与えられるとするならば、私個人ではなく、作品がもらったものでしょう」と答えている。

     ■木彫像 1937年ごろ

     河井寛次郎が最初に手掛けた木彫のひとつ。一人娘の須也子が小学生のころ飼っていた猫の「熊助」がいなくなり悲しみに沈むのを見かねて、家の古材を彫りだしたもの。その際寛次郎は「大切な熊助がいなくなって悲しむ気持ちはよくわかるが、猫そのものの生命体は死なないから心配しない方がいいよ、また何処(どこ)かで生まれているよ」と言ったという。その数日後熊助そっくりな仔猫(こねこ)が河井家にやってきて、須也子嬢は父の言葉を思い出した。

     ■「いのちの窓」(詞句14種・複製)より 「美しいものしかない/みにくいものはまよい」 1948年ごろ

     河井寛次郎は戦中戦後に詩のような短い言葉を多く残した。それらを自ら編んで「いのちの窓」にまとめたが、本作はそのなかの一編。

     「みにくいもの見えないめくら/美しいものしか見えない眼」という言葉の自解で「目の前には実際には美しいものと醜いものがあるが、それでもこの世には美しいものしかない」と言い、最後にこの詩句を述べている。

     世の中のすべてを美しいと見ることができる目と心を持ちたいと思う。


     <会期>9月16日(日)まで、午前10時~午後5時半。水曜休館<会場>パナソニック汐留ミュージアム(パナソニック東京汐留ビル4階。JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅、地下鉄汐留駅下車)<入館料>一般1000円(65歳以上900円)、大学生700円、中高校生500円。小学生以下は無料<問い合わせ>ハローダイヤル(03・5777・8600)

     主催 毎日新聞社、パナソニック汐留ミュージアム

     後援 港区教育委員会

     協賛 大伸社


     t.jigyou@mainichi.co.jp

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