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 梶井基次郎の「檸檬」は京都の有名な書店が舞台だ。当時は洋書の輸入をもっぱら引き受けていた、その書店の一角で「私」は本を積み上げ、てっぺんにレモンを置いて出てくる。

 そして思う。その「黄金色に輝く恐ろしい爆弾」が10分後には大爆発するのなら「どんなにおもしろいだろう」。

 やや物騒な感じもするが、若者の鬱屈した思いを想像の中で吹き飛ばすだけ。ただ、本のお取り寄せが普及し多くの書店に閑古鳥が鳴く現代なら、違う筋立てになったかもしれない。

 しかも電子書籍がある。「檸檬」が世に出た大正のころなら洋書の取り寄せに何カ月もかかったろうが、今は…

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