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もう一度食べたい

キャンベル 香り格別 北のソウルフード

2006年の撮影当時、樹齢88年だったキャンベルの古木。今年樹齢100年を迎え、「あと10年は生かしたい」と川口さんは話す=広島県竹原市で津武欣也撮影

 読者からの便りを手に「懐かしの味」を探し求める旅を始めて13回目の夏が過ぎる。出合ったのは時代が薫るマクワウリや印度リンゴ、サツマイモの太白や花魁(おいらん)、縁日に並んだニッキ水--など157の品々。なおリクエストの便りが届く昔のブドウ「キャンベル」の今を紹介する。

 粉のふいた黒紫のブドウ。果皮と半透明の実の間に酸っぱさと甘さの混ざった独特の味と香りがあり、昭和の時代を代表するブドウだった。そんなキャンベルも東京や大阪周辺の店頭で見かけることは、まずないと言っていい。店員に聞いても「どんなブドウですか」と逆に聞かれるほどの遠い、遠い存在のブドウになっているのだ。

 だが、消えてしまったわけではない。北海道や東北地方のブドウ産地では寒さに強い品種とあって今も主要品…

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