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自衛官の案内で多用途支援艦「ひうち」に乗り込む高浜町音海地区の住民ら=福井県高浜町の内浦港で2018年8月26日、高橋一隆撮影

 関西電力の大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)で同時に事故が起きたことを想定した原子力防災訓練は最終日の26日、陸路での移動が困難な半島部の住民を対象とした避難訓練もあった。高浜原発に近接する高浜町音海地区ではヘリコプターや船舶による訓練が実施されたが、住民からは「好天だからできたのでは」と疑問視する声も聞かれた。

     高浜原発の半径3キロ圏内に位置する音海地区は、音海半島突端部に広がる集落に約130人が暮らす。半島の根元に高浜原発があるため、陸路での避難は原発前を通る一本道の県道149号を利用しなければならない。このため26日には、自衛隊のヘリや艦船を利用した訓練が行われた。

     敦賀港に停泊する掃海母艦「ぶんご」に着艦する小型ヘリには2人、大阪府八尾市の八尾駐屯地に向かう大型ヘリには20人、内浦港から京都府舞鶴市の舞鶴港を目指した多用途支援艦「ひうち」にも20人が乗り込んだ。晴天に恵まれたこの日は木々の枝が揺れる程度の風が吹き、若狭湾の波も穏やか。町職員らが住民を誘導し、訓練は円滑に進められた。

     ただ、2016年に実施された原子力防災訓練では、強風により音海地区でのヘリ利用を中止している。半島部は自然環境が厳しく、釣り船業を営む児玉巧・元高浜町議は「訓練は茶番じみている。海が荒れている時に原発事故が起きたら住民はなすすべがない」と切り捨てた。ひうちで避難した音海区の岡部春隆区長は「訓練が想定する事故が起きたら大変なことになる」と不安そうに話した。【高橋一隆】

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