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萬古焼

大人向けに擬人化 江戸の絵本、現代風に翻刻

現代風に翻刻された「大江戸やき物語 翻刻 書雑春錦手」=安藤富代撮影

 三重県四日市市立博物館は、萬古焼など有名産地の焼き物を人物に見立てて面白おかしく描いた江戸時代の大人向け絵本「書雑春錦手(かきまぜてはるのにしきで)」(1788年刊行)を現代風に翻刻し、図録「大江戸やき物語 翻刻 書雑春錦手」(A4判、36ページ)として発行した。萬古焼の始祖、沼波弄山(ぬなみ・ろうざん)生誕300年を記念して企画した。

     同館は「江戸庶民の読み物に萬古焼が登場しているのは興味深い。焼き物の序列が読み取れ、当時から萬古焼が評価されていたことが分かる」としている。

     「書雑春錦手」は、吉原遊郭を舞台に遊女の身請けを巡って展開する物語。10産地の焼き物が擬人化されて登場し、萬古焼は遊女の身請け話で争う伊万里焼(佐賀県産)と南京焼(中国産)を仲裁する僧の姿で描かれている。

     同館によると、弄山の創設した萬古焼は赤絵や異国風の文様などを特徴とし、高価な美術品として知られていた。書物での描かれ方からは、伊万里焼や南京焼に並ぶブランド力を持っていたことが想像できるという。

     萬古焼は弄山が元文年間(1736~41年)に小向村(現三重県朝日町)で始めたが、江戸で売り出すと評判を呼び、その後、江戸本所の小梅(現東京都墨田区)に窯を築き、職人が造っていた。

     図録は、同館の広瀬毅学芸員が国立国会図書館保存のデジタル資料を基に、ひらがな表記に「振り漢字」を付けるなど読みやすく工夫して翻刻した。

     同館で開催中の企画展「ばんこやき再発見」(9月2日まで)で展示されているほか、同館ミュージアムショップで1部600円で販売している。【安藤富代】

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