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アジア大会

ヘジャブ着けコート疾走 バスケ・イラン女子

3人制バスケットボールで、ヘジャブをまとって試合に臨むイランの選手(左)=ジャカルタで2018年8月24日、徳野仁子撮影

 【ジャカルタ武内彩】ジャカルタ・アジア大会からイスラム教徒の女性が髪を覆うヘジャブの着用がバスケットボールで初めて認められた。2020年東京五輪の新種目にも採用された3人制にはヘジャブを着けたイラン女子が出場。26日の準々決勝で中国に21-7で完敗したものの、選手は「やっと出られた」と満面の笑みだった。

     イランは24日の1次リーグC組第2戦でカザフスタンに18-12で大会初勝利。第3戦は不戦勝で2勝1敗で準々決勝へ進んでいた。キミヤ・ヤズディアン・テヘラニ選手(22)は「アジア大会でプレーできて最高の気分。4年前はヘジャブだと出ることもできなかったのに」と喜んだ。

     イランではイスラム教シーア派指導者による厳格な統治が続き、女性はヘジャブの着用が義務付けられている。選手はユニホームに合わせた白のヘジャブを着用。東南アジアでもイスラム教徒が多いインドネシアやマレーシアなどでヘジャブを着けて運動を楽しむ女性は多い。会場には、大勢のヘジャブ姿の地元学生らが駆けつけ、大声援を送っていた。

     バスケットボールのヘジャブ着用を巡っては、14年仁川(韓国)大会で「試合中にコート内に落ちたりすれば、他の選手に危険が及ぶ」などの理由から認められず、カタール女子代表が試合を棄権。イスラム女性のスポーツ参加を促進するために容認を求める声は強く、国際バスケットボール連盟(FIBA)は17年10月から、試合中の着用を認めた。

     3人制のコートは5人制の半分以下で、観客席が間近に迫り、臨場感がある。試合はスピード感ある攻守が展開され、DJが観客を盛り上げる。大音量でアップテンポの音楽が流れる空間はライブ会場のようだ。若者向けのスポーツと宗教の伝統的価値が融合した光景は新時代を感じさせる。テヘラニ選手は「バスケットはヘジャブを着けている女の子にもおすすめのスポーツ。年下の子たちにも私たちに続いてもらいたい」と期待した。

    3人制バスケットボールで、ヘジャブをまとって試合に臨むイランの選手たち=ジャカルタで2018年8月24日、徳野仁子撮影
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