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メキシコ

不明家族捜す市民団体代表が来日「貧困解決を」

行方不明になっている息子ギジェルモさんの写真のバッジを胸に、インタビューに応じるルシア・ディアスさん=東京都内で2018年8月27日、庭田学撮影

 麻薬戦争による殺人や誘拐が多発するメキシコで、犯罪に巻き込まれて行方不明になった家族を捜す市民団体の代表、ルシア・ディアスさん(63)が来日、東京都内で毎日新聞のインタビューに応じた。市民団体は300人以上の行方不明者の遺体を発見したものの、身元が判明したのはわずかだ。ディアスさんは「メキシコ当局に対し身元確認の技術を提供するよう国際社会に期待している」と語った。

     来日中、東京、京都、大阪でメキシコの現状について講演する。

     ディアスさんの次男で会社社長のギジェルモさん(34)は2013年6月28日未明、メキシコ東部ベラクルスの自宅から、身代金目的で誘拐された。会社側が犯人側に現金や車、高級オートバイを渡したが、ギジェルモさんは今も行方不明のままで、犯人も捕まっていない。

     「警察は何も捜査してくれなかった」といい、ディアスさんは同じ境遇の母親たちと、行方不明の家族を捜す会「ソレシート」(小さな太陽)を結成した。現在のメンバーは約250人でほとんどが母親だ。同様の会はメキシコ全土に約150団体あるという。家族を捜す母親が犯罪組織に殺害されたり、脅迫されたりすることもあり、活動自体が危険と隣り合わせだ。

     06年に麻薬戦争が始まって以降、メキシコではこれまでに20万人が殺害され、3万5000人が行方不明になっているとされる。しかし、ディアスさんは「警察が信用できないので、被害にあっても通報しないケースが多い。麻薬戦争の死者・行方不明者は50万人に上ると思う」と話す。

     犯罪が横行する背景には、麻薬の消費地・米国から武器が流入する現状や、犯罪者が処罰されないメキシコの捜査・司法の問題があると指摘する。さらに「犯罪をなくすためには、貧困、貧富の格差を解決しなければならない」と強調した。

     ディアスさんは、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(略称レコム)の招きで来日した。イベントの詳細はフェイスブックページ(https://www.facebook.com/desaparecidosmexico)。【庭田学】

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