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加賀棒茶

老舗の味 チーズタルトに 9月から全国展開

加賀棒茶(左)と異色のタッグを組んだチーズタルト=金沢市で2018年8月23日、岩壁峻撮影

 菓子業界の新鋭が地域の老舗と手を組んだ。人気チーズタルト店のBAKE(ベイク、東京都港区)は、加賀棒茶で知られる創業155年の丸八製茶場(石川県加賀市)のほうじ茶を使った新商品を9月から全国展開する。「菓子を進化させたい」「若者の支持を広げたい」。味と思いが調和した一品だ。【岩壁峻】

     今回発売するのは「加賀棒茶チーズタルト ほうじたて」。今年4月にJR金沢駅前の商業施設・金沢フォーラスに北陸初の店舗をオープンしたベイクにとって、地元に根付く加賀棒茶とのコラボレーションは「たっての願いだった」と門田浩社長(57)。丸八製茶場の丸谷誠慶(まさちか)社長(40)も「今までと違うほうじ茶の楽しみ方を発信できれば」と語る。

     ベイクのタルトの最大の特徴は、軽やかな食感のチーズムースだ。ただ、風味が強い分、香り高いほうじ茶を混ぜ合わせることに苦心した。すっきりとした味わいの主力「献上加賀棒茶」ではなく、より焙煎(ばいせん)の度合いを高めた商品「ほうじたて」を粉末状にして双方のうまみを引き立てた。

     ベイクの客は30~50代の女性が中心。丸谷社長は「コーヒーなど嗜好(しこう)品の選択肢が多い層だが、(今回のタルトを機に)ほうじ茶を飲む習慣を浸透させたい」と力を込める。23日の試食会に参加した金沢市の主婦、斉田智子さん(49)は「普段使いのほうじ茶が、タルトになって『非日常』の存在になった。お土産にも使います」と笑みを浮かべた。

     加賀棒茶チーズタルトは1個270円(税込み)。10月31日までの期間限定。金沢フォーラス店では今月27日から先行販売している。

    北陸地方での今後の展望を語るBAKEの門田浩社長=金沢市で2018年8月23日、岩壁峻撮影

    ベイク・門田社長に聞く

     2013年創業のベイクは焼きたての商品を提供する「工房一体型」のスタイルが人気を呼び、わずか5年で国内外に50店舗を出している。急成長企業のかじ取りを7月から任されたのが門田社長。石川とのつながりも深いベテラン経営者に、今後の展望を聞いた。

     --金沢には縁があるようですが。

     妻が高校卒業まで金沢に住んでいたんです。先日も彼女の家で法事があって、私も金沢に来ていたんですよ。きんつばなど、今でも金沢のお菓子が送られてくるし、妻にはスイーツの教育をされているのかもしれませんね(笑い)。

     --今回の商品発売の狙いは。

     春のイチゴ、夏のレモンなど、季節に応じたタルトを展開しています。加賀棒茶は秋にふさわしいと考えました。商品開発で大切なのは、今回のような意外性。ただ、よく考えると「チーズタルトも加賀棒茶もそれぞれおいしい」という答えに至り、双方に親和性が生まれます。

     --飲食大手で要職を歴任していますが、石川の魅力は。

     生産、需要両サイドで大きな力を持っています。豊富な食材があり、それを購入するのは地元住民だけでなく観光客も多い。食の市場としては成長性が高いです。

     --北陸では金沢に1店舗のみ。今後拡大する可能性は。

     計画が具体的に進んでいるわけではありませんが、一人でも多くのお客様に商品を届けたい。販売拠点が増えればいいなと思いますね。

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