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丸木舟

石器で復元 石川・真脇遺跡縄文館で近く公開

製作中の丸木舟の前で、復元した石斧を持つ作業参加者ら=石川県能登町の真脇遺跡縄文館で、久木田照子撮影

 石川県能登町の真脇(まわき)遺跡縄文館が、縄文人が漁に使っていた丸木舟を復元石器で製作している。国立科学博物館(東京)との連携プロジェクトで、既に海に浮かべるテストをし、近く縄文館で公開する。関係者は「自分たちの先祖の技や海に出ようとした夢に迫りたい」と意気込んでいる。

     同町にある真脇遺跡は北陸最大級の縄文時代の遺跡。イルカや魚の骨が大量出土し、丸木舟による漁が盛んだったと考えられている。首都大学東京の山田昌久教授(実験考古学)が、遺跡調査と科学博物館の計画の双方に関わる縁で、同町での丸木舟製作が実現した。

     両館と同大は、作業を通して石器の性能や造船技術なども検証する。昨年9月には、町内にあった直径約1メートル、高さ約31メートルのスギを、復元した石斧(せきふ)で6日かけて切り倒した。

     縄文館の丸木舟は全長約7メートルで6人乗り。4月下旬から職員とボランティア計6人が中心となって石斧を振るった。7月までに300人以上の来館者が作業を体験。樹皮をはいで中をくりぬいたり、表面を火で焼いて滑らかにしたりし、石斧を打ちつける角度や効率的な体の使い方など縄文人の知恵と技を実感していた。

     ボランティアの狩野和男さん(66)は「作業はきついが仲間と話し合って工夫した。縄文人も同じだったのでは」。高田秀樹館長(58)は「強い意志を持って舟を作ったのだろう。当時の社会の協力態勢を考える材料にもなった」と話す。

     縄文館の丸木舟は今月、海に浮かべるテストを実施した。最終調整した後に一般公開される。科学博物館でも旧石器時代の技術で、別の丸木舟を製作中で、この舟で約3万年前、大陸から日本に渡った航海の再現を計画している。【久木田照子】

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