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仙洞御所など

参観の年齢制限に賛否 宮内庁「反響次第」

 京都市内にある皇室用財産のうち、▽仙洞(せんとう)御所(上京区)▽修学院離宮(左京区)▽桂離宮(西京区)の3施設の一般参観で、宮内庁が近年、庭園内のコケの保護などを理由に「18歳以上」の年齢制限を設けていることについて賛否が出ている。来年の天皇退位が近づき、皇室ゆかりの施設に関心が高まる中だが、修学旅行生や親子連れは入れないのが現状。3施設のうち桂離宮に限っては、このほど「中学生以上」への引き下げが決まり、同庁は「反響次第で他の施設の年齢見直しもあり得る」としている。

 3施設のうち市中心部に近く、観光客でにぎわうのが仙洞御所。「仙人の住む所」を意味し、転じて上皇の邸宅を指すようになった。歴代天皇との力関係などで場所は変遷し、現在地は譲位した後水尾(ごみずのお)上皇の御所として1630年に造営された位置。1854年の大火後、邸宅は再建されていないが、御所内には宮廷文化を今に伝える二つの池を中心とした庭園が残る。来年は約200年ぶりに上皇が誕生するため、注目度も高まる。

 仙洞御所前で、宇都宮市から修学旅行で来た中学3年の男子生徒(15)は「上皇という高貴な人の住まいに興味がある。せっかく来たので仙洞御所も見たかった」と肩を落とした。中学生の長男(13)と京都御苑を訪れた兵庫県新温泉町の男性(45)は「年齢制限は残念。大人の保護者がいれば入るのを許可してもいいのでは」と話した。一方、大阪府から息子と来た男性会社員(43)は「(いたずらなどをする)いろいろな子供がいるので、年齢制限はやむを得ない」と理解を示した。

 修学院離宮や桂離宮についても同様の賛否があり、宮内庁は桂離宮に限り、11月1日から有料化するのに合わせ、「参観を希望する声や中高生への学習効果などがある」として年齢制限の引き下げを決定。同庁には「10代前半はまだ子供でマナーが保てるのか疑問」「修学旅行や遠足での来訪が大量に増える」と反対意見も寄せられているという。

 同様の施設でも、京都御所は参観に年齢制限がなく、皇居(東京都千代田区)の一般参観は18歳未満でも成年者が同伴すれば可能で、中学生以上は学校などの申請があれば9人以内で認めている。

 宮内庁担当者は「(仙洞御所など3施設は)中高生が日本史を学習する有効な文化遺産だが、需要がどの程度あるかを探りたい」と話している。【中津川甫】

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