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九州北部豪雨

JR日田彦山線の復旧にBRTを検討

九州北部豪雨による土砂崩れで線路がふさがれたJR日田彦山線の大行司付近=福岡県東峰村で2017年7月6日、本社ヘリから上入来尚撮影

 昨年7月の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線の復旧手法を巡りJR九州が、不通区間の添田(福岡県添田町)-夜明(大分県日田市)間(29.2キロ)でバス高速輸送システム(BRT)への転換を検討していることが分かった。JR九州と沿線自治体は鉄道の復旧を前提に協議を進めているが費用負担などで調整が難航。協議が決裂した場合、同社はBRT化を提案する見通し。バス運行で通勤・通学客らの利便性を確保したい考えだが、自治体などの反発を招く恐れがある。

 BRT化では、彦山(添田町)-筑前岩屋(同県東峰村)間で釈迦岳を貫通する釈迦岳トンネル(4.3キロ)内の線路を舗装し、バス専用道路にすることを検討。現在、不通区間の代行バスは線路西側の迂回(うかい)路を運行しており、同トンネルを通れば運行時間を大幅に短縮できる見通しだ。

 日田彦山線は六十数カ所が被災し、JR九州は復旧費用を78億円と試算。JR九州は「単独での費用負担による復旧は困難」として、沿線自治体にも負担を求めている。工事の一部を福岡、大分両県が災害復旧事業で負担する案などで56億円まで圧縮されたが、JR九州側はさらなる負担軽減を求めている。

 また、年間約2億6000万円の赤字路線のため、JR九州は復旧費だけでなく、利用者増やコスト削減による収支改善も鉄道復旧の条件にしている。27日の記者会見で青柳俊彦社長は「路線の維持継続には輸送モード(手段)の変更も選択肢だ」と強調した。BRT化すれば鉄道設備の管理費などが削減でき、JR九州は代替策として有力視している。

 BRTは東日本大震災で被災したJR東日本の気仙沼線と大船渡線で導入されている。【石田宗久】

バス高速輸送システム(BRT)

 バス専用道路や専用レーンを設け、一般道より高速で運行できるバス運行システム。BRTは「Bus Rapid Transit」の略。渋滞がなく、運行ダイヤの定時性や目的地へ早く到着できる速達性が確保できる。必要に応じて一般道にも乗り入れるため運行ルートや本数、バス停の柔軟な設定が可能。鉄道と比べて維持、運営コストを低く抑えられる。

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