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アジア大会

AS2位の乾・吉田組、切れ味のある脚技光り

アーティスティックスイミングのデュエット

 6月に結成したばかりのアーティスティックスイミング(AS)のデュエット、乾友紀子(27)・吉田萌(23)組。このデュエットが27日のジャカルタ・アジア大会のテクニカルルーティン(TR)に登場した。切れ味のある脚技が光り、90.2363点で中国に次いで2位。井村雅代ヘッドコーチは「これからはこのデュエットで戦うというアピールをしたい」と期待した。中国は井村ヘッドコーチが指揮を執っていた時の双子のデュエットだ。TRとの合計点で争う28日のフリールーティン(FR)に向け乾は「強い気持ちを持って臨む」と意気込む。

     カナダ遠征から帰国した6月、井村ヘッドコーチは大きな決断をした。主将の乾とペアを組んでいた中牧佳南から吉田に入れ替えた。「中牧も良い演技をしていたが、2020年東京五輪を考え、長い目で見るとこの選択しかなかった」と胸の内を語る。

     五輪2大会を経験した乾がチームの大黒柱。デュエットでは身長170センチで長く伸びる乾の脚に合うのは誰か。それが吉田だった。また、昨夏から初めて代表チーム入りし、前向きに練習に取り組み急成長する姿に2年後の大舞台を託した。

     7月の公開練習。「そんなんじゃ、あかん。そこは勢いを出さないと」。井村ヘッドコーチの厳しい関西弁がプールに響き渡る。指導を受ける吉田は必死だ。乾の動きを手本にし、何度も何度も同じシーンを繰り返す。吉田は「最初は私でいいのかと驚いた。でも、いつかはやってみたかった」と意気に感じている。

     一方の乾は16年リオデジャネイロ五輪で三井梨紗子と組んで銅メダルを獲得した。その後に三井が引退。昨夏の世界選手権はTRは中村麻衣、FRは中牧とペアに。この大会を最後に中村も現役を退き、中牧がTRでもペアを組むことになった。井村ヘッドコーチは「ここまで相手が代わるのも珍しい。逆に言うとどの選手ともうまく組める能力がある」という。その乾は再び新たなペアを組むことに「心境に変化がなかったかというとウソになる。(吉田は)器用で音感が良く、上を目指せる相手だ」と高く評価する。

     日本の新星ペアが挑む中国ペアは31歳の蒋婷婷・蒋文文だ。井村ヘッドコーチが手塩にかけて育て、08年北京、12年ロンドンの両五輪でチームのメダル獲得に貢献。中国の急成長を象徴する存在だった。一時は現役を退いたが、昨年にそろって復帰した。世界選手権デュエットのTRとFRでともに銀メダルを獲得し健在ぶりを見せつけた。

     井村ヘッドコーチは中国ペアについて「デュエットのために生まれてきたような2人。絶対、同調性は外さない」と認める。しかし、「彼女たちを育てたのは私でよく知っている。こちらは切れ味やパワー、スピードで勝負する」と並々ならぬ思いを持つ。TRで中国と2.1738点差が開いた。2年後の東京五輪にも影響する大会で巻き返しを誓う。【村上正】

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