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アジア大会

9秒台、進む高速化 男子100 山県が銅

陸上男子100メートル決勝、3位でフィニッシュする山県亮太(右端)。左から2人目は優勝した中国の蘇炳添=ジャカルタのブンカルノ競技場で2018年8月26日、徳野仁子撮影

 ジャカルタ・アジア大会は第9日の26日、陸上の男子100メートル決勝が行われ、史上まれに見る高いレベルのレースとなった。決勝で蘇炳添(中国)が出した大会新記録の9秒92は昨年のロンドン世界選手権の優勝タイムと同じ。山県亮太(セイコー)の出した自己記録タイの10秒00は2010年広州(中国)大会以前では優勝に相当する記録だった。

     昨年の世界選手権の決勝でジャスティン・ガトリン(米国)が出した記録も9秒92だった。山県は二つ右のレーンの蘇炳添を横目に見ながらレースを展開した。山県は得意のスタートでリードするイメージを持っていたが、出だしから蘇炳添が先行した。蘇炳添の中盤からの加速力を警戒していた山県にとっては最悪の事態で「(蘇炳添の)一方的な展開になる」と思った。

     しかし、山県もウエートトレーニングの成果で加速力が増している。中盤以降も差を保ってついていくことができた。「9秒92という世界がそんなに遠いと感じなかったことはすごく大きな手応え。中盤以降は自信になった」と納得した。

     蘇炳添を破るための糸口は見えた。「スタートに磨きをかける。地力をもっと上げて、9秒9台前半が狙えるくらいになりたい」。昨年の世界選手権で銅メダルの記録はウサイン・ボルト(ジャマイカ)の9秒95で、世界大会でメダルも狙える水準の記録だ。20年東京五輪へ向け、山県が大舞台で9秒9台前半との距離を体感できた収穫は大きい。

     また、過去のアジア大会の決勝で9秒台を出したのは、14年仁川大会(韓国)のフェミセウン・オグノデ(カタール)の9秒93のみ。1998年バンコク大会で、伊東浩司が当時日本記録の10秒00を出したのは準決勝で、決勝は10秒05だった。今大会の蘇炳添、仁川大会のフェミセウン・オグノデ、バンコク大会の伊東浩司以外では、優勝記録は10秒1台が最高だった。

     蘇炳添は仁川大会の決勝で10秒10と好走しながら銀メダルに終わり、その雪辱の思いで鍛錬を重ね、15年と17年の世界選手権で2大会連続の決勝進出を果たしている。山県も「表彰台の1番のところに立ちたかった」という悔しさをバネにして、東京五輪へ向かう。【小林悠太】

    アジア大会男子100メートル決勝の歴代記録上位5傑

       名前                記録  大会年 成績

    1位 蘇炳添(中国)          9秒92 18年 金メダル

    2位 フェミセウン・オグノデ(カタール)9秒93 14年 金メダル

    3位 T・オグノデ(カタール)    10秒00 18年 銀メダル

    3位 山県亮太(日本)        10秒00 18年 銅メダル

    5位 伊東浩司(日本)        10秒05 98年 金メダル

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