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73年後の夏

戦争と表現者たち/5止 記憶つなぐフィクション

小説「ディレイ・エフェクト」と、新連載「遠い他国でひょんと死ぬるや」。いずれも戦争を取り上げている

 東京五輪を控えた2020年の東京に、1944年の光景が半透明で現れる。社会は当初パニックになるが、奇妙な状況を半ば受け止めていく。45年になり、人々は悲惨な光景に立ち会うことになる……。<空襲警報が鳴った。やがて、ひゅう、ひゅうと大気が喘息(ぜんそく)を起こした。焼夷(しょうい)弾の投下だ>

 作家の宮内悠介さん(39)は今年2月に刊行した小説集『ディレイ・エフェクト』(文芸春秋)の表題作で、戦中の生活と空襲の光景を取り上げた。現実の中に、まるで音楽の遅延効果(ディレイ・エフェクト)のように戦中の光景が流れ出すという奇抜な設定だ。

 作中で主人公の男性が暮らす家庭では、<茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明の…

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