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青森

北東北初、犬形土製品が出土 三戸南部氏の居城

出土した犬形土製品=南部町で2018年8月28日、塚本弘毅撮影

 青森県の南部町教育委員会は28日、北東北最大の戦国大名、三戸南部氏の居城だった国史跡「聖寿寺館跡」(同町小向)で、中世の犬形土製品が出土したと発表した。これまで国内各地の有力大名の居城跡などで発見されているが、北東北では初めてで、本州北端まで広がっているのが確認された。【塚本弘毅】

     犬形土製品は、中世で安産祈願のお守りとして使用されたとされる。他の南部一族や家臣の館では出土しておらず、過去に聖寿寺館跡で出土した東北唯一の金箔(きんぱく)土器同様に、三戸南部氏の格式の高さや中央との交流を示す貴重な手がかりと考えられるという。

    犬形土製品が出土した地点(中央)=青森県南部町で2018年8月28日、塚本弘毅撮影

     出土したのは当主が居住していたとされる中心区画。手で粘土を成形した手づくね製犬形土製品(高さ3・5センチ、長さ6・6センチ、幅2・2センチ)で、両前脚や両後脚、耳、尾が欠損している。一緒に出土した陶磁器の年代から、16世紀前半の遺物と見られ、近畿地方で製作され持ち込まれた可能性が高い。

     中世の手づくね製犬形土製品は、南東北から九州までの各地で出土。東北では山形、宮城、福島県の城跡から見つかっている。大半は16世紀末~17世紀初頭のものと見られ、今回は全国的にも早い段階だという。16世紀代の有力大名に広まった特別なものだったと想定される。

     史跡聖寿寺館跡調査整備委員会の三浦圭介委員長は「当時の南部氏の文化を考える上で中央の文化がストレートに入ってきていることは大きな意義がある」と指摘。同教委の布施和洋総括主査は「東北では数少ない貴重な物が出土し、三戸南部氏が畿内と直接交流していたことが分かった」と語った。

     出土した犬形土製品は、史跡聖寿寺館跡案内所で9月1日~10月31日まで特別公開される。

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