メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

トヨタ

米グーグルやGMに対抗へ 米ウーバーと提携拡大

ウーバーに550億円追加出資

 トヨタ自動車は27日、米ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズとの提携を拡大し、今秋にウーバーに5億ドル(約550億円)を追加出資すると発表した。ウーバーが開発する自動運転車に、トヨタが安全運転支援技術とミニバンを提供。2021年の実用化を目指す。次世代車の技術開発やサービス競争が激化するなか、協業を強化して米グーグルや米ゼネラル・モーターズ(GM)などライバルに対抗する。

     トヨタは16年5月、ウーバーと提携し、ウーバーが運用する自動車をリースするほか、少額出資(金額は非公表)していた。今回は、ウーバーが開発中の自動運転車に、高速道路やカーブを安全に走行できるようブレーキやハンドル操作などを行う、トヨタの運転支援システムを搭載。21年の実用化時には、トヨタが北米で販売するミニバン「シエナ」を当面数百台提供し、その後の量産化を目指す。

     追加出資額は前回を大きく上回った模様だが、ウーバーの時価総額は720億ドル規模で、出資比率は1%に届かないとみられる。

     自動運転車の開発を巡っては、グーグルの開発子会社ウェイモが、運転者が操作に介在しない完全自動運転によるライドシェアの実証事業を米国で実施中。GMも19年に完全自動運転車の量産を予定するなど、両社が先行している。

     これに対し、トヨタの完全自動運転車の実用化は遅れるが、今年1月、ウーバーや中国の「滴滴出行」などと組み、完全自動運転の商用車を開発する方針を発表。6月に東南アジアのグラブへの10億ドルの出資を決めた。今回の提携で量産化される自動運転車を他社に提供することも検討している。世界で利用者が急増するライドシェア大手との提携を加速し、技術開発だけでなく販売需要の取り込みにもつなげたい考えだ。

     一方、ウーバーは、ウェイモから「企業秘密を盗まれた」と裁判を起こされた(その後に和解)ほか、今年3月には自社の自動運転車が歩行者をはねる死亡事故を起こした。こうした逆風の強まりも、トヨタとの提携拡大の背景にありそうだ。【小倉祥徳、ポートランド(米西部オレゴン州)清水憲司】

    自動運転やライドシェアを巡る世界大手の取り組み

    米グーグル

    運転者が操作に全く関与しない完全自動運転車によるライドシェアを実証実験中。2018年中の商用化を目指す

    米GM

    16年に米ライドシェア大手リフトに出資。19年に完全自動運転車の量産化を目指す

    独ダイムラー

    18年にもライドシェア事業を独BMWと統合。20年の完全自動運転車の量産化を目指し独ボッシュと共同開発中

    トヨタ自動車

    米ライドシェア大手ウーバーや東南アジア最大手グラブと提携。20年代前半に地域限定の完全自動運転の実用化を目指す

    ライドシェア

     自動車で移動したい人同士が「相乗り」するのが元の意味だが、近年は一般ドライバーがマイカーを使って有料で利用者を運ぶサービスを指すことが多い。車自体を貸し借りしたり共同保有したりする「カーシェア」とは異なる。

     スマートフォンの位置情報などを使い、事前に行き先などを指定できる配車アプリの普及や、タクシーに比べて割安な料金などを背景に利用者が急増。米大手ウーバー・テクノロジーズは現在、世界約80カ国・地域でサービスを展開する。

     米国の調査会社などによると、市場規模は2015年の約1.7兆円から20年に倍増するとの試算もある。ただ、日本では一般人が有料で送迎するのは「白タク行為」として原則禁止されている。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. タンザニア フェリー沈没130人超死亡 ビクトリア湖
    2. 読谷村 高2少女が生後5カ月妹抱いて逃げ…不法侵入疑いの米兵不起訴 村長強い憤り/沖縄
    3. 棚橋弘至選手 「笑顔、無理ですよ…」 “恩人”の手紙に男泣き 寺田心も涙
    4. 水樹奈々 小学生役に「私、本当に大丈夫」? 小林星蘭の「同級生」発言に大喜び
    5. 自民総裁選 進次郎氏、制止され早期表明断念

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです