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シリア情勢

ロシア、トルコであつれき

 【モスクワ大前仁】シリア情勢をめぐり、アサド政権を支援するロシアと、反体制派を支えるトルコの間であつれきが生まれている。アサド政権が今月に入り、反体制派にとって最後の重要拠点の制圧に向け、圧力を強めているためだ。ロシアとトルコは共に対米関係を悪化させたことを受けて協調路線を敷くが、シリア情勢では溝が深まる恐れも出ている。

     アサド政権がここ1~2年で国内の支配地域を回復してきた結果、反体制派にとって重要拠点は北西部イドリブ県しか残されていない。政権はこの地域の陥落を視野に入れ、9月上旬にも大規模な攻撃に乗り出すとの観測も生じている。

     一方、イドリブ県に隣接するトルコは、現地のクルド人勢力を封じ込める狙いもあってシリアに越境し、軍事作戦を展開している。また2011年の内戦開始以来、シリアの反体制派を支援してきた経緯もあり、アサド政権がイドリブ県を制圧し、事実上内戦を終わらせる事態を防ぎたい立場だ。

     ロシアとの外相会談に臨んだトルコのチャブシオール外相は24日、「軍事的な解決策はイドリブ県にとどまらず、シリアの将来に悲劇的な事態をもたらす」と言明。会談後の共同記者会見で同席したラブロフ露外相をけん制した。両国は国防相会談も同日に開き、インタファクス通信によると、ロシアはイドリブ情勢に関する何らかの提案を伝えたが、内容は明かされていない。

     両国にイランを加えた3カ国は9月7日に首脳会合を開き、シリア情勢を話し合う。また両国はドイツとフランスを加えた4カ国の枠組みでもシリア問題を協議している。

     ここ数年のロシアとトルコの関係は、悪化と改善の経過をたどってきた。15年にはトルコ軍は領空を侵犯したとしてロシア軍機を撃墜し、関係が冷え込んだ。しかし翌16年にトルコがロシアに謝罪したことを契機にして、関係回復へ転じた。最近では、トルコにおける米国人の拘束問題を巡り、エルドアン政権が対米関係を悪化させる中で、ロシアがトルコ向けの兵器売却計画を前倒しにするなど、関係を強化している。

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