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理化学研など

「レム睡眠」二つの必須遺伝子を特定

 体は寝ていて脳は起きている状態の「レム睡眠」を引き起こすのに必須の二つの遺伝子を特定したと、理化学研究所などの国際共同研究チームが28日付の米科学誌セル・リポーツで発表した。この遺伝子を二つとも壊したマウスでは、レム睡眠がなくなったという。レム睡眠なしの個体はこれまでに作製されたことがなく、今後、睡眠の仕組みの解明に役立ちそうだ。

     哺乳類や鳥類は眠っている間、深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を繰り返している。人のレム睡眠は睡眠全体の2割ほどで、夢を見やすく、記憶の定着にも重要とされるが、詳細な仕組みは不明だった。

     上田泰己(ひろき)・理研チームリーダー(薬理学)らは、レム睡眠を制御すると考えられている神経伝達物質「アセチルコリン」に着目。この物質を脳細胞で受け取るための遺伝子のうち15個を一つ一つ壊し、マウスの睡眠を調べたところ、「Chrm1」遺伝子を壊したマウスは両方の睡眠が減り、「Chrm3」遺伝子を壊したマウスはノンレム睡眠のみが大きく減ったうえ、レム睡眠も1回の持続時間が短くなった。さらに両遺伝子を同時に壊すと、普通は1日あたり約70分あるレム睡眠が検出できなった。

     レム睡眠ゼロのマウスは体の発育がやや遅いが活動的で、予備的な実験では強い記憶障害もみられるという。上田さんは「レム睡眠がゼロになったのは予想外の結果で驚いている。今後、レム睡眠の意義や分子レベルでの解明につなげたい」と話す。【須田桃子】

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