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アジア大会

男子50キロ競歩、勝木が金 驚異の追い上げ

陸上男子50キロメートル競歩、拳を突き上げ1着でフィニッシュする勝木隼人=ジャカルタで2018年8月30日、徳野仁子撮影

 【ジャカルタ小林悠太】ジャカルタ・アジア大会は第13日の30日、陸上の男子50キロ競歩が行われ、勝木隼人(自衛隊)が4時間3分30秒で1着でフィニッシュして、金メダルを獲得した。34キロ手前で歩型違反の警告を3人の審判員から受けコース脇に設けられた「ピットレーン」に入って5分間の足止めを受けたものの、驚異の追い上げを見せた。日本勢は2014年仁川大会(韓国)の谷井孝行(自衛隊)に次いで2大会連続の優勝となった。

 勝木は34キロ手前で歩型違反の警告を3人の審判員から受けた。それまでは丸尾知司(愛知製鋼)と並んでトップだったが、レース復帰時点で4番手まで順位を落とした。以前は警告を3人以上の審判員から受けると失格だったが、「足止め」は競技を続行できる救済措置でもある。

 ただし、4人目の審判員から警告を出されると今度は失格になる。厳しい暑さと闘い、歩型の乱れにも注意しながら粘った。勝木はアジア大会に初出場。遅咲きの27歳は「どのような状態に陥っても、すぐに元に戻せる」という調整力が強さの秘訣(ひけつ)だ。

 勝木には20代前半に約2年間のブランクがある。東海大4年時には日本トップクラスの実力で、卒業間際の13年2月、日本選手権男子20キロ競歩の優勝を条件に採用を約束してくれた企業があったが、大会前に故障して、採用は見送られた。

 大学卒業後は地元の福岡に帰り、警備員やコンビニエンスストアでアルバイトをしながら練習を続けた。一人では練習の質を維持するのは難しく、14年春に自衛隊に一般採用で入隊。1年目は訓練が中心で「1日3分間だけ競歩の動きをして忘れないようにした」という時期もあった。

 そんな日々も今となっては大きな経験だ。今大会前も6月上旬に40度の熱が出て1週間ほど休んだが、復帰するとすぐに前と同じ練習量をこなした。「何があっても大丈夫という自信がある」と断言する。本当に何があっても大丈夫だった。

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