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イラン

「米制裁に屈せず」アピール 軍事力を誇示

新型戦闘機の操縦席に座るイランのロウハニ大統領(右から4人目)=首都テヘランで2018年8月21日、タスニム通信・ロイター

 【カイロ篠田航一】トランプ米政権のイラン核合意離脱に伴う経済制裁再発動を受け、イラン指導部は8月以降、国産の新型戦闘機を公開するなど軍事力の誇示に躍起となっている。核やミサイル開発の制限を求める米国との対決姿勢を貫くことで、制裁に屈しないとのメッセージを国内外に示す狙いがあるとみられる。

     首都テヘランで21日に開かれた軍需産業の見本市では、新型戦闘機「コウサル」がお披露目された。タスニム通信などによると、イランで国産戦闘機の開発は初めてで、「先進的な航空電子工学」が用いられた戦闘機という。イランのテレビでは、ロウハニ大統領自身が操縦席に座って兵士から説明を受ける様子も公開された。大統領は「なぜ米国は私たちを攻撃しないのか。それは私たちの力を認識しており、攻撃の結末が分かっているからだ」と述べ、米国をけん制した。

     イランは13日にも新型の国産短距離弾道ミサイルを公開した。敵のレーダーに捕捉されにくく、標的を正確に狙える能力があるという。ハタミ国防軍需相はあくまで「防衛目的」としたうえで、「ミサイル能力向上には努力を惜しまない」と述べた。

     一方、イランの新兵器を巡る「舌戦」も展開されている。イランと敵対するサウジアラビア資本の衛星テレビ局アルアラビーヤは、「(戦闘機は)米国が数十年前に使っていた古い型に似ている」との米当局者の見方を伝え、「先進的」とするイラン側主張を疑問視した。

     トランプ米政権は今月7日、対イラン制裁の一部再発動に踏み切った。第1弾の制裁として鉄鋼や自動車などを対象にイランとの取引を禁じ、第三国の企業や個人が違反した場合も罰金などの対象となる。11月にはイラン経済の生命線ともいえる原油取引の停止に踏み込む予定で、イランの最高指導者ハメネイ師は29日、「国益にあたらないとの結論に至れば、核合意を破棄する」と話した。

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