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アジア大会

山西「銀」も五輪向け課題 男子20キロ競歩

陸上男子20キロメートル競歩、15キロ過ぎで中国の王凱華(右)と競り合う山西利和=ジャカルタで2018年8月29日、徳野仁子撮影

 ジャカルタ・アジア大会は第12日の29日、陸上の男子20キロ競歩が行われ、山西利和(愛知製鋼)が王凱華(中国)との約10キロに及ぶ一騎打ちに競り負けた。山西は初代表で銀メダルを獲得したが、2020年東京五輪へ向けて課題も多かった。

     先頭集団の人数が絞られた8キロ以降、2キロごとのラップタイムは8分前後で一定していた。引っ張っていたのは終始、王凱華で山西は斜め後ろをついていくだけだった。ラスト勝負になればスピードに勝る中国勢に勝てない。残り500メートルで満を持して仕掛けた王凱華の戦略勝ちだった。山西は「余力がなかった。途中でペースを上げられたら、ついていけなかった」と打ち明ける。タイム差は6秒だが、それ以上の力の差を感じた。

     24歳の王凱華は昨年のロンドン世界選手権の同種目で7位だった。自己記録も22歳の山西の方が13秒速い。東京五輪を見据えれば勝たなければならない相手に敗れ、今村文男コーチは「レースを自分たちのペースに引き込まないといけない。最後まで相手に合わせた」と指摘した。

     ここ数年、持久力が必要な男子50キロ競歩では荒井広宙(自衛隊)が16年リオデジャネイロ五輪銅メダルと17年ロンドン世界選手権銀メダルを獲得するなど好成績を残している。一方、スピードの切り替えと自ら仕掛ける力を問われる必要な男子20キロ競歩では頂点には立てていない。

     日本で唯一、自らレースを主導できた男子20キロ競歩の世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)は股関節の故障が長引き、今年5月に2年9カ月ぶりの実戦復帰を果たしたばかり。次のエースとして期待された高橋英輝(同)は国際大会になると途端に調子を崩す。この日も練習不足で5位に終わった。

     男子20キロ競歩勢では軸になる人材がいない。鈴木や荒井を育てた愛知製鋼の内田隆幸コーチは山西について「100%を求めるタイプ。身体能力は鈴木や荒井よりも上」と期待する。山西は今大会に向けての調整で歩くフォームが乱れていたというが、それでも銀メダルを勝ち取る底力も示した。「世界大会で結果を残さないと意味がない」と考える山西が金メダルを逃した悔しさをバネに一回り成長できれば、苦い結果も糧になる。【小林悠太】

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