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アジア大会

小池、肩でつかんだ「金」 陸上男子200m

陸上男子200メートル決勝、1位でフィニッシュし拳を突き上げる小池祐貴=ジャカルタのブンカルノ競技場で2018年8月29日、徳野仁子撮影
陸上男子200メートル決勝、優勝した小池祐貴(右端)。左端は飯塚翔太=ジャカルタのブンカルノ競技場で2018年8月29日、徳野仁子撮影

 ジャカルタ・アジア大会は第12日の29日、陸上の男子200メートル決勝があり、小池祐貴(ANA)が20秒23(追い風0.7メートル)で金メダルを獲得した。この種目で日本勢の金メダルは2006年ドーハ大会の末続慎吾以来。飯塚翔太(ミズノ)は20秒68で6位だった。

 まだ日本一も経験していない社会人1年目で23歳の小池が一足飛びにアジアの頂点に立った。楊俊瀚(台湾)とは、わずか1000分の2秒、距離にして約2センチ差。小池は「金メダルを目標で口にしていたけど、本当に実現するとは。あぜんとして実感が湧きません」と初々しく喜んだ。

 後半の直線に入ると右隣のレーンの楊俊瀚とトップ争い。ほぼ並走状態で互いに一歩も譲らない。「150メートルで足が動かなくなった。とにかく気合で腕を振った」。フィニッシュラインが見える。「先に肩を出したら勝てる」と前のめりで突っ込む。楊俊瀚も考えたことは一緒だった。フィニッシュ直後はともにトラックに激しく倒れ込んだ。

 左肩と左膝をすりむいて祈るような気持ちで結果を待つと、先輩の飯塚や観客から「小池勝ったよ」と言われて勝利を知った。何度も拳を突き上げた。

 慶大1年だった14年世界ジュニア選手権の200メートルで4位入賞するが「目標が途切れてしまった」と低迷期に入った。1人で考えて練習していたが限界を感じ、大学4年時に慶大のアドバイザーだった走り幅跳び元日本記録保持者の臼井淳一さんに指導を頼んだ。

 走るフォームに気を取られすぎていた小池は「形は人それぞれ。感覚が大事だよ」という臼井さんの言葉で練習への向き合い方が変わったという。記録より自分の感覚を研ぎ澄ませる。この日も競技場に入る前はいろいろなプランを考えていたが「何か違う。自分の感覚を信じて好きなように走ろう」と吹っ切れた。大舞台でも力を発揮できた要因だ。

 桐生祥秀(日本生命)と同学年。高校時代は全国高校総体などで常に桐生が壁となり、2位が定位置だった。桐生が到達していないアジア王者に先になったが「(桐生は100メートルが主で)種目が違う。僕は僕で200メートルで積み重ねてきた」と自負を持つ。次の目標に来年のドーハ世界選手権を挙げて「あとふた伸びすれば決勝に進出できる」と意気込んだ。勢いに乗っている小池ならば不可能とは思えない。【小林悠太】

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