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夏休みが明けた欧州政治で際立つのはフランスのマクロン大統領の孤立感だ。1年前、マクロン氏が多国間主義、開放体制、欧州統合推進の若き旗手として、国際社会の熱い期待を担っていたことを考えると隔世の感がある。
パリで27日、世界中のフランス大使を集めて、恒例の大使会議が開かれた。マクロン氏は仏外交の方向性として、仏の影響力と魅力の世界での拡大、野心的な欧州政策の展開--などを挙げた。しかし大統領の孤立感もあって、会議の空気は重苦しかったと仏紙は伝える。
あれほど期待を寄せられたマクロン氏が求心力を失った理由の一つは、トランプ米大統領との溝の拡大だ。昨…
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