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しわ改善化粧品

効能明記で市場拡大 各社参入相次ぐ

ポーラ「リンクルショット メディカル セラム」=同社提供

 目尻など顔のしわを改善する効果があるとうたう化粧品市場が活況だ。しわは年齢を重ねた多くの女性が直面する悩みなだけに関心は高く、ポーラと資生堂に続き今秋にはコーセーも参入する。しわを改善する化粧品が人気なのは、各社が研究開発を重ね、厚生労働省の承認が必要な医薬部外品として売り出しているためだ。

     コーセーは9月に高価格帯ブランド「コスメデコルテ」から美容液「iP.Shot アドバンスト」(税抜き1万円)を、10月にはスーパーなどで取り扱うブランド「ワン バイ コーセー」からクリーム「ザ リンクレス」(同5800円)を発売する。いずれも肌の表面と深部の両方に働きかける独自の有効成分「リンクルナイアシン」を配合し、はりのある肌を取り戻すとしている。

     同社は「他社よりも遅れての参入だが、差別化のため、つけ心地にもこだわった。2ブランドから出すことで幅広く使ってもらえる」と意気込む。

     各社のこれまでの商品は医薬部外品ではなかったため、「乾燥による小じわを目立たなくする」などの表現にとどまっていた。有効成分にこだわり、医薬部外品として承認されたことで「しわを改善する」と銘打つことが可能になった。主力ターゲットは40~50代だが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での写真映りを気にする20代も利用するなど、幅広い世代に利用が広がる。

     この分野の開拓者はポーラだ。厚労省が初めてしわ改善効果を認めた有効成分「ニールワン」を配合した美容液「リンクルショット メディカル セラム」(同1万3500円)を昨年1月に発売。しわの原因物質を抑えて改善するという。開発に7年、厚労省の承認に8年と計15年かかって発売にこぎつけた商品だ。

     そのかいもあって、1年間の販売個数は計画比3割増の約94万個。「ひとつの商品でここまで売り上げたのは、1929年の創業以来初めて。しわを根本から改善できる時代が到来した証しだ」(広報)と手応えは十分だ。訪日外国人の需要も多いため、今年6月に香港、台湾でも販売を始めた。

     その後、追随したのは、国内最大手の資生堂。昨年6月、中価格帯ブランド「エリクシール」から有効成分「純粋レチノール」を配合したクリームを発売。肌の水分量を増やすことで、しわを改善するという。同11月に「SHISEIDO」、今年2月に「ベネフィーク」といった高価格帯ブランドからもクリームを発売した。美白やシミ・そばかす予防といった他の効果も盛り込む工夫をし、3ブランドの18年6月までの累計出荷個数は280万個に上った。

     主要3社が発売し、競争も激しくなるが、各社とも「参入が増えることで市場が活性化する。まだまだ成長市場だ」と捉えており、化粧水や乳液への利用や海外展開の強化などを検討している。【横山三加子】

    キーワード「国内化粧品市場」

     富士経済によると、2016年の国内化粧品市場は前年比3.3%増の2兆5294億円。訪日外国人向けの需要が増加しているほか、景気回復を追い風に消費者ニーズに応える高付加価値商品が市場拡大の原動力だ。

     高付加価値商品のひとつが、加齢による肌の悩みに応える「アンチエイジング」分野だ。女性の社会進出などを背景に関心が高まっており、肌のハリを回復させるような化粧水、目元のクマを目立たなくするクリームなど機能に特化した商品が多いのが特徴。富士経済はスキンケア商品のうちアンチエイジング分野は、新登場した医薬部外品のしわ改善化粧品がけん引し、18年に前年比4.5%増の5482億円に伸びると予測する。

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