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熊本・人吉

「豊かな隠れ里」歴史的建築物を再生

 2015年に日本遺産に認定された人吉・球磨地方の中心地である熊本県人吉市で、使われていない歴史的建築物を料理店や宿泊、商業施設として再生させる計画が進んでいる。人口減少に悩む官民が協力して整備する予定で、9月8日には第1弾として築約110年のJR肥薩線大畑駅(同市大野町)にある旧国鉄保線詰め所を改装したレストラン「LOOP」がオープンする。【福岡賢正】

     運営するのは新会社「クラシックレールウェイホテル」。人吉市▽肥後銀行▽JR九州熊本支社▽株式会社「NOTE人吉球磨」(人吉市)--と連携する。無人駅前の開発などを目的に昨年8月、4者で締結した「歴史的建築物の活用に関する連携協定」に基づき今年7月に設立された。

     人吉市の住民グループが、兵庫県篠山市で古民家再生事業を展開する株式会社「NOTE」に相談したのがきっかけで、人口減少時代の観光振興策を模索していた人吉市と、ファンドの投資先を探していた銀行、ローカル線の遊休施設の活用法を探っていた鉄道会社の思惑が一致して実現した。

     手始めに無人駅の大畑駅にある木造平屋の保線詰め所を客席21席のレストランに再生。人吉・球磨地方の郷土料理とフランス料理を融合させたいろりを使った料理を提供する。

     来年3月には、JR肥薩線矢岳駅(同市矢岳町)近くにある旧国鉄矢岳駅長宿舎を改装した宿泊施設も開業。旧駅長宿舎は国の登録有形文化財である母屋と離れの木造平屋2棟から成り、各棟定員4人の小規模な宿に生まれ変わる。辺りは霧が深く、朝には水墨画のような雲海などの風景が楽しめるという。

     今後も人吉市内の古民家を宿や商業施設、レストランなどに再生する事業に積極的に取り組んでいくという。

     人吉市は九州山地に囲まれた熊本県最南部に位置し、球磨川下りや豊富な温泉などで知られる。鎌倉-江戸時代に相良一族が支配したかつての城下町で、古い街並みが残っている。全国を旅した作家の司馬遼太郎は人吉・球磨地方を「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記した。

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