メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

もんじゅ廃炉

燃料1体取り出し 22年度までに530体

高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市で2018年7月15日、本社ヘリから加古信志撮影

 日本原子力研究開発機構は30日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉に向けた核燃料の取り出し作業を始め、燃料プールから最初の燃料1体を取り出した。2022年度までに炉心と燃料プール内の計530体を取り出す。反応性が高い液体ナトリウムを冷却材に使う高速増殖炉の廃炉は国内初。原子力機構は当初7月中の作業開始を予定していたが、事前の点検・訓練中に機器の不具合が相次いで1カ月遅れた。廃炉完了まで約30年かかり、安全対策に厳しい目が注がれる中での船出となった。

 原子力機構の児玉敏雄理事長は同日午前9時、職員や協力会社の社員ら約550人を集め、「いよいよステップを踏み出す。神経を研ぎ澄ませて不具合の未然防止に努めてほしい」と訓示。安部智之・もんじゅ所長は作業の遅れを踏まえて「対応の甘さを厳しく指摘されていることを重く受け止める必要がある」と述べた。

 その後、燃料を遠隔操作で取り出す作業に入り、ナトリウムを満たした燃料プールから棒状の燃料(全長4.2メートル、幅10センチ)1体を取り出し、ナトリウムを不活性ガスで洗浄した上で容器に密閉して水の燃料プールに移した。原子力機構によると、初日の作業で異常はなく、午後6時半ごろに終了した。

 1日に1体のペースで同様の作業を続け、年内にナトリウムの燃料プール(計160体)のうち100体を取り出す。炉心にある燃料(計370体)の取り出しは来年度以降になる。

 燃料取り出し作業は、47年度まで4段階に分けて実施する廃炉工程の第1段階。原子力規制委員会による廃炉計画の審査は通常、燃料取り出し後の作業について行われるが、もんじゅは特殊な構造で例外的に取り出し段階から審査された。

 23年度以降の第2段階からは原子炉内の液体ナトリウムの抜き取りなど困難な作業が待ち受ける。具体的な内容は未定で、原子力機構は改めて規制委に計画を申請する。廃炉費用は3750億円を見込んでいる。【阿部周一、高橋一隆、鈴木理之】

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 社説 「イッテQ」にやらせ疑惑 うやむやでは済まされぬ
  2. 戦争の愚 風船爆弾に悔い 製造の経験を小説に
  3. 街頭演説 麻生氏「人の税金で大学に」 東大卒市長批判
  4. 騒動 出川哲朗 イッテQ騒動に男気初対応、信頼貫く「頑張ってる」(スポニチ)
  5. 社説 桜田五輪担当相の迷走 滞貨一掃人事の重いツケ

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです