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アジア大会

柔道男子73キロ級で大野が金 東京五輪へ

柔道男子73キロ級決勝で韓国の安昌林(左上)を攻める大野将平=ジャカルタで2018年8月30日、宮間俊樹撮影

 ジャカルタ・アジア大会は第13日の30日、柔道の男子73キロ級があり、2016年リオデジャネイロ五輪同級金メダルの大野将平(旭化成)が決勝で、昨年の世界選手権銅メダルの安昌林(韓国)を降して、金メダルを獲得した。日本勢の同階級での優勝は14年仁川(韓国)大会で2連覇を果たした秋本啓之に続き、3大会連続となった。

     大野の口癖は「自分のピークとコンディションを合わせたら誰にも負けない」。その言葉通りに、リオ五輪の王者が五輪後初めて調子を合わせて臨んだ大会で強さを見せた。

     「マイペース」でぶれない26歳は20年東京五輪までの道のりを登山にたとえる。自国開催で2連覇が懸かる東京はリオより高い山であることを分かった上で「完成した自らの肉体や精神状態を4年間持続するのは困難」とあえて一度リセットした。「リオと違ったルートで登りたい」と、自らの得意技の大外刈りをテーマに大学院に入り、修士論文を書いた。リオを100とすれば、東京では120を目指すためだ。自らの技の理解を深め、強くなるためだった。

     本格的な柔道の練習から約1年半離れ、稽古(けいこ)を再開したのは今年の2月。世界選手権代表を懸けた4月の全日本選抜体重別選手権は準決勝で、中高と柔道を学んだ東京都内の私塾「講道学舎」の先輩、海老沼匡(パーク24)に敗れた。周囲は優勝を期待したが、調整すらしていなかった大会での結果は「想定内」と自信は揺らがない。むしろアジア大会の代表に選ばれ、「こんなに早く代表に戻れると思わなかった」と驚いた。

     自信の根拠は背筋と体幹の強さを武器に、高い身体能力を持つ選手が集まると言われる激戦の階級をリオで圧倒的な力で勝ち上がった経験だ。「完成形のイメージを体は忘れていない」と大野は言う。同学年の橋本壮市(パーク24)が昨年の世界選手権を制しても、「何も感じない。自分にしか興味がない」と意に介さない。

     アジア大会に向けて、「稽古の内容をつめて、納得するまで(リオの状態まで)戻したい」とリオ後初めてコンディションを合わせた。久々に五輪王者の貫禄を見せて優勝しても、浮かれることはない。目標は「20年に一番強い大野将平であること」。まだ山の途中にすぎないと分かっている。【松本晃】

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