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毎日フォーラム・課長補佐時代

内閣官房東京オリパラ推進本部事務局企画・推進統括官 源新英明(53)

源新英明氏

可能性を大いに広げる時期

 1995年から10年間の課長補佐時代は、実務の中核を担い、得るところが多い時期でした。かつてお仕えした上司からいただいた「どこにいても、お天道様は働きぶり、生き様を見ている」との言葉を胸に、どの組織でも誠心誠意働くよう努めました。

     横浜市財政局では、予算編成などを通じて、福祉・教育・環境や防災などの生活に直結する課題に真摯に向き合いました。「百聞は一見に如(し)かず」を痛感し、できるだけ自分の目で現場の実情を確認するよう心掛けました。また、査定局議・作業が深夜まで続く中、検討を重ねたうえで粘り強く調整する大切さを学びました。

     2年間で経済対策を3回策定した経済企画庁の後、修羅場を越えたと思ったら、更なる試練が待ち受けていました。財務省理財局では、財政投融資改革初年度と次年度の財投編成作業に携わりました。経済産業省などを担当し、行政改革の推進と悪化する経済への対応との両立が求められる中、政策的必要性、民業補完性、償還確実性の観点から、徹底的に議論しました。上司説明時にダメ出しされて、資料を破り捨てられたこともありました。皆それくらい情熱を持って仕事に取り組んでいたことが懐かしく思い出されます。編成作業後は局内他課も兼務し、内閣法制局に連日通うなど自転車操業状態でした。

     その後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部でWTO(世界貿易機関)などを担当しました。交渉が活発だった当時に得られた知見は、後に従事したTPP交渉などで大いに役立ちました。

     課長補佐時代は、多様な経験を積んで、自己の可能性を大いに広げることができる貴重な時期です。どのような仕事でも、その経験は将来役に立つと実感しています。直面する課題を先送りせず、解決策を提案し、その実現に向けて果敢にチャレンジする役回りが期待されていると思います。

     げんしん・ひであき 1965年岩手県生まれ。県立盛岡一高、上智大法学部卒。ケンブリッジ大経済学修士取得。88年大蔵省入省。国税庁酒税課長、財務省関税局参事官(国際交渉)、同局総務課長、会計課長などを経て昨年7月から現職。

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