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東川裕氏

魅力ある伝統的まち並みを保存

 御所市は今年3月に市制施行60周年を迎えました。今年度はさまざまな記念事業が行われますが、この検討会議には、毎回多数の市民の方々が参加され、職員と共に知恵を出し合っています。

     御所市は市民力がすばらしいまちです。毎年全国から花園常連校が集結する「御所ラグビーフェスティバル」では、地元の御所実業高校の生徒たちと市民ボランティアの方々が協力し、約4000人の食事や宿泊等をサポートするおもてなしを行い、まさに地域一体型のモデルとなっています。また、「流しそうめんで世界最長記録に挑戦」事業では、計画から準備・実行までを市民が一丸となって取り組んだ結果、見事ギネス世界記録を達成いたしました。まちづくりの原動力となるこの市民力は御所市の大きな財産です。

     交通面では昨年、京奈和自動車道御所南IC-五條北ICが開通したことで大きな転換期を迎えています。関西国際空港から直結となり、アクセスが飛躍的に向上しました。新たな周遊ルートが完成し、これからはインバウンドの増加も見込まれます。御所IC周辺では、産業集積地や店舗の開発が進められており、企業の進出による新たな雇用の創出が期待できます。

     また、御所南PAには地域振興施設「御所の郷」をオープンしました。市内の観光情報はもちろん、地酒や御所柿などの特産品や地元農産物など、御所の魅力を広く発信するとともに、南和地域の玄関口となり、にぎわいをもたらしたいと考えています。

    「量」より「質」の地域資源

     御所市には「一目百万本」で有名な葛城山のツツジをはじめ、全国に分布する賀茂社の総社である高鴨神社など、悠久の歴史に彩られた数多くの文化遺産、歴史資源が点在しております。現在積極的に取り組んでいるのが、「御所まち」の重要伝統的建造物群保存地区の認定です。「御所まち」は江戸時代初期に形成され、伝統的な建物が建ちならび、町割り・環濠・背割り下水もほぼ当時の姿のまま残る、趣あふれるまちです。この素晴らしいまちにもっと多くの方に訪れていただくことはもちろん、地域の方々が御所まちに住むことの魅力をもっと高めたいと考え、認定を目指しています。

     2040年には半数の自治体が消滅の危機に直面すると予測されており、御所市も例外ではありません。この問題では人口増加策など「量」的な対策がクローズアップされがちですが、当市は地域資源の価値を見直し、まちの「質」を高めることを常に念頭に置き、人口減少に向き合い行動したいと考えています。

     ○ひがしがわ・ゆたか 1961年御所市生まれ。85年関西学院大法学部卒。96年御所市商工会理事。2000年葛城青年会議所理事長。08年市長。現在3期目。

     ●奈良県御所市 奈良盆地の西南端。西に大和葛城山、金剛山がそびえる。古代豪族の葛城氏の本拠地で市内に数多くの重要遺跡がある。5月のツツジのシーズンになると、全国から観光客が押し寄せにぎわう。

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