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宮城県職員による「『だて正夢』『金のいぶき』宮城の美味しさ売り込み隊」=仙台市で2018年7月24日

「米どころ宮城」の復権を目指す 「だて正夢」が本格デビュー

 宮城県は、江戸時代から米どころとして知られ、「ひとめぼれ」や「ササニシキ」という2大ブランド米を生み出し、良質なみやぎ米の産地として評価されてきた。しかし、全国各地が米の新たな品種を次々に市場に投入し、米のブランド化に火花を散らすいわば「お米の戦国時代」に突入し、首都圏の消費者にとって、「米どころ宮城」のイメージは薄れ、みやぎ米の認知度をどう向上させるかが課題となっている。

     県は2016年7月に、米の生産や流通などの関係団体で組織する「みやぎ米ブランド化戦略会議」を設立。ひとめぼれ、ササニシキに加え、玄米食向け品種「金のいぶき」と新品種「だて正夢」をデビューさせ、「米どころ宮城」の復権を目指している。

     だて正夢は低アミロース米のため、これまでのみやぎ米にはなかった粘り・弾力があり甘みが強いのが特長で、冷めても柔らかく、お弁当やおにぎりなどにも最適とされる。日本穀物検定協会の食味ランキングでは、参考品種ながら2年連続で最高ランクの「特A」の評価を得ている。

     「他のブランド米と比べても食味の特長が際立っており、お米の戦国時代でも天下が取れる米」(県農産環境課)と折り紙付きだ。その名は、天下とりを目指した宮城の戦国武将・伊達政宗公を想起させ、県の力の入れようと自信がうかがえる。

     だて正夢は、販売戦略上、高価格帯の銘柄米として位置付けられている。栽培は登録農家のみが生産基準に則した栽培を行い、収穫後は品質基準に基づき厳選されたものだけにロゴマークが添付されるなど、ブランド化の取り組みが進められている。

    開催された「だて正夢栽培塾」=宮城県大和町で2018年3月15日

     県は、登録農家を対象に「栽培塾」を年に複数回開催し、栽培管理の徹底を図るとともに、作付け前には生産者と販売・流通関係者が一堂に会する機会を設け、ブランド化に向けた意識の統一にも力を注ぐ。

     4月には、県職員自らがPR活動を行う「『だて正夢』『金のいぶき』宮城の美味しさ売り込み隊」を結成、県内外の販売店舗で直接消費者にアピールした。

     昨年のプレデビューでは数量限定だったが、発売後10日余りで県内向け出荷が完了し、好評を博した。県農産環境課は「今秋の本格デビューに向けて、首都圏での認知度をさらに向上させていきたい」と話している。

     計画では、10月に都内でデビューイベントを開催し、11月には東京・表参道にだて正夢と金のいぶきが味わえる「おにぎりスタンド」(仮称)を期間限定で開店する。全日空、日本航空、JR東日本の各社と連携したPRも予定されている。

     宮城県の夢を背負うだて正夢は、伊達政宗公が果たせなかった天下とりの夢をかなえられるか。この秋の販売動向に、県の関係者や生産者は期待を寄せている。

    復興が進む宮城県気仙沼市街地と気仙沼大島大橋(手前)=2018年7月5日

    震災復興計画「発展期」がスタート

     県は、震災復興の着実な推進と総合計画「宮城の将来ビジョン」実現のために実施計画を策定している。今年度から、復興の総仕上げに向けた重要な3年間と位置付ける「発展期」(18~20年度)がスタートした。

     最優先課題の復興施策では、災害公営住宅の整備などハード事業は概ね計画どおりに進んでいる一方で、進み方に差が生じている離半島部の復興まちづくりを加速化させる。被災者の生活再建については、心のケアや地域コミュニティの形成などきめ細かく支援する。産業の再生では、被災事業者の生産基盤の復旧や販路の回復・開拓を進めるほか、アイドルグループとタイアップした観光キャンペーンやオルレ(韓国版トレッキング)のコース整備などにより交流人口の拡大を図る。

     「発展期」は、復興需要後を見据え地域経済の活性化を図るとともに、人口減少対策や福祉の充実などにも力を入れる。建設場所が仙台市内に決まった次世代放射光施設の産業利用の促進を目指して産学官で取り組みを進めるほか、雇用のミスマッチ解消や職場定着率の向上、「働き方改革」などによる多様で柔軟な働き方の推進、首都圏等からのUIJターンの促進など、企業の人材確保を支援する取り組みを強化する。また、待機児童解消や介護施設へロボットを導入することなどに力を入れるという。

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