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ウクライナ

親露の分離独立派指導者殺害 露は政府テロ説

ザハルチェンコ氏

 【モスクワ大前仁】ウクライナ東部で分離独立を目指す親露派組織は8月31日、中心都市ドネツクで爆発が起こり、同派指導者のアレクサンドル・ザハルチェンコ氏(42)が死亡したと明らかにした。後ろ盾となるロシアはウクライナ政府によるテロだと断定するが、ウクライナ政府は関与を否定しており、来年3月に迫ったウクライナ大統領選を控えて緊張が高まっている。

     親露派組織「ドネツク人民共和国」のサイトは、ドネツク中心部のカフェ「セパル」で31日午後(日本時間同日深夜)に爆発が起き、共和国首長のザハルチェンコ氏が死亡したことを明らかにした。現地の報道によると、共和国の「閣僚」を含めた3人が負傷したという。共和国側は爆発に関与した疑いで複数人を拘束したと発表した。ウクライナ政府による関与を認めているという。

     今回の爆発を受けて、ロシア外務省のザハロワ情報局長は米CNNに対し「似たような手法で反体制派や好ましくない人々を排除してきたキエフ(=ウクライナ政府)が犯行に関与したといえる確かな理由がある」と言明。プーチン露大統領もザハルチェンコ氏への哀悼の意を示し「今回の犯罪を組織し実行した者が処罰を受けると信じている」と表明した。

     一方でウクライナ政府は犯行が親露派組織の内部分裂の結果だと断じ、関与を否定している。

     ドネツク出身のザハルチェンコ氏は2014年4月にウクライナ政府軍との武力衝突が発生すると、武装組織の指導者として頭角を現した。その後にドネツク人民共和国の「首相」となると、政府側との停戦交渉に臨むなど指導的な立場を担い、最終的には「首長」の座に就いた。

     ウクライナ政府と親露派は15年2月に停戦合意を結んだが、履行が進まず衝突を続けてきた。ウクライナでは来年3月に大統領選が控えていることもあり、今夏も情勢の悪化が伝えられていた。

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