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新潟

喫茶店、ササでストロー プラごみ削減スタバに続け

阿部さん手作りのササストローとアイスコーヒー。使うかどうかは客の好みで=柏崎市新橋で2018年8月8日、内藤陽撮影

 スターバックスに負けていられない--。自然保護のためプラスチック製の使い捨てストローの使用をやめるカフェチェーンの米スターバックスにならい、新潟県柏崎市の喫茶店「えとせとら」オーナーの阿部由美子さん(56)がササの茎で作ったストローを店で使い始めた。一個人事業主の小さな試みだが、環境に配慮した先駆的な取り組みとして注目される。【内藤陽】

     阿部さんは7月、ニュースでプラスチックごみの問題を知り、店でプラスチック製ストローを出すのをやめた。スターバックスが、2020年までに世界中に展開する2万8000店舗でプラスチック製ストローの使用を廃止する方針を発表したばかりだった。

     プラスチックは石油を原料とする合成樹脂で、自然に分解されにくく、自然環境で分子レベルにまで分解されるには数百~数千年かかるとされる。レジ袋などが海にたまり、5ミリ以下になったマイクロプラスチックは小さな生物に取り込まれたり、海外では水道水からも検出されたりして問題となっている。

     「ストローやめたよ」。阿部さんは常連客に一声かけ、注文のアイスコーヒーを提供した。女性客がグラスを傾けて飲み干そうとした際、氷が飛び散り顔にかかった。「やっぱりストローは必要だよ」

     ストローの材料をめぐって議論が始まり、「麦では」「アシでは」などさまざまなアイデアが出された揚げ句、「どこにでも生えているササがいいのでは」との結論に至った。幼い頃遊んだシャボン玉にササの茎をくりぬいてストロー代わりにした客の体験が大きなヒントになった。

     阿部さんは早速、ササやぶのある近所の寺院でササをわけてもらい、ササストロー30本を製作。節から節までの長さなので10~20センチと長さも太さもまちまちだが、吸いやすいように穴を大きくし、酢水で煮沸、日光消毒したうえで客に出す。使用済みのものは、焼いてササ炭にし、脱臭剤として再利用する。

     「素晴らしい取り組みだ」「手間を考えると普及は難しいかも」「結構、吸引力がいる」「2本だと吸いやすいが舌で支える技術がいる」など客の反応はさまざまだが、改良の余地はありそうだ。阿部さんは「ササストローもエコバッグのように普及してほしいけど、お客様にプラスチックごみ問題に気づいてもらえたら」と願う。

     興味のある人には古新聞を折った買い物袋と併せて、作り方を教えてくれる。問い合わせは同店(0257・21・8558)。

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