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イエメン内戦

子供犠牲の空爆やまず「戦争犯罪の恐れ」

サウジアラビアが主導する連合軍の空爆で重傷を負い治療を受ける子供=イエメン北部サーダ州で2018年8月12日、AP
イエメン内戦の構図

 【カイロ篠田航一】内戦が続く中東のイエメンで8月に入ってから、子供たちが多数犠牲になる空爆が相次いでいる。国連人権理事会の専門家グループは28日に、内戦に軍事介入するサウジアラビア主導の連合軍と、サウジが支援するハディ暫定政権による空爆が多数の民間人犠牲者を出しているとして、「戦争犯罪」にあたる恐れがあるとの報告書を公表した。

     一方、ハディ暫定政権と敵対する親イランの反体制派武装組織フーシについても、拘束者の虐待、子供の徴兵などの行為が同様に戦争犯罪にあたる可能性を指摘。戦闘に関与する全ての当事者を厳しく非難した。

     ロイター通信などによると、イエメンでは9日に北部サーダ州で子供たちを乗せたバスが空爆され、少なくとも子供40人を含む51人が死亡。23日には西部ホデイダ州で子供22人と女性4人が死亡する空爆があり、いずれもサウジ側による攻撃だった。

     だが今回の報告書ではサウジ側だけでなく、ハディ暫定政権やフーシなど全ての紛争当事者について「市民の犠牲を最小限にする努力がみられない」と批判した。

     国連の批判に対し、サウジ主導の連合軍は29日、「報告書は不正確だ。内戦を長引かせるイランの役割に言及していない」と反論した。

     イエメンでは2014年以降、ハディ暫定政権とフーシの対立が激化。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)などが15年3月に軍事介入を始め、内戦に発展した。中東で覇権を争うサウジとイランの事実上の「代理戦争」の様相を呈しており、フーシ側も度々サウジ領内にミサイル攻撃を加えている。

     サウジ主導の連合軍は度々、「市民を標的にしていない」と釈明しているが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、内戦下で起きた連合軍による1万6000回に及ぶ空爆のうち、3分の1は軍事拠点に無関係の民間施設が狙われ、病院や結婚式場も攻撃されたという。

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