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体操パワハラ

主張対立、真相解明は第三者委に 

記者会見をする宮川紗江選手=東京都千代田区で2018年8月29日午後4時15分、藤井達也撮影
宮川選手と塚原氏側の主な主張

 体操の2016年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(18)がパワーハラスメント被害を訴えた問題で、日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と夫の光男副会長は31日、宮川選手に文書で謝罪したうえで、パワハラの意図はなかったと釈明した。双方の主張の隔たりは大きく、真相解明は日本協会が設置する第三者委員会に委ねられる。

 塚原夫妻はこの日、代理人弁護士を通じた文書で、「私たちの言動で宮川選手の心を深く傷つけてしまったことを本当に申し訳なく思っております」と謝罪した。一部の発言は不適切だったと認めたものの、パワハラ行為は否定。進退については第三者委の調査結果などを踏まえ、「関係者と協議することも検討している」とした。

 問題の発端は、宮川選手への指導中に繰り返し暴力を振るった速見佑斗コーチ(34)の存在だ。指導法を問題視した塚原夫妻は今年7月に宮川選手と面談。速見コーチとの関係を断つように迫ったが、宮川選手は「恐怖で何も考えられず、終始、高圧的だった」と感じ、パワハラを訴えた。

 これに対し、塚原副会長は発言は認めたが、「暴力でしか指導できない指導者は不適格。宮川選手本人のため」と説明。やり取りを録音しているといい、第三者委に提出する考えだ。このほか宮川選手は、速見コーチが処分を受けた背景には、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブへ自らを勧誘する動きがあったと主張。「速見コーチの存在が邪魔で、力が働いた」としたが、塚原夫妻は「真実と異なる。勧誘は行っていない」と反論した。

 20年東京五輪に向けた強化体制も両者の溝を深くした一因となった。日本協会は若手有望選手を集め、所属クラブの枠を超えた強化プロジェクトを始めたが、参加に消極的だった宮川選手は「五輪に出られなくなるわよ」と塚原強化本部長から電話で伝えられたという。塚原強化本部長は成績不振などを踏まえた趣旨で「脅すための発言はしていない」とし、両者の見解は平行線をたどっている。

 日本協会は第三者委の調査について、10月25日開幕の世界選手権(ドーハ)までにまとめる方針。【田原和宏、平本泰章】

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