クラブ指導者、協会幹部兼務に問題も
女子体操界で表面化したパワハラ問題の背景には、強化責任者や協会幹部が名門クラブの指導者を兼任する構造的な課題がある。
日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長は元五輪選手、塚原光男副会長は「月面宙返り(ムーンサルト)」の生みの親として知られる五輪金メダリストだ。2人が運営する朝日生命体操クラブは1974年設立で多くの五輪選手を輩出した強豪クラブ。代表選考や指導の実権を握る塚原強化本部長は、クラブの女子監督でもある。
宮川紗江選手は今回の問題の背景には、「コーチを排除し、(自らを)朝日生命に入れる目的があった」と訴…
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