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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/33 第一話 泣きぼくろ=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 こういうのも、一種の地獄じゃあるまいか。

 豆源がこんな騒動に揺れていたころ--富次郎と八太郎が七つから八つのころというのは、ちょうど三島屋がここにお店を構えたころと重なる。昨年の暮れ、兄の伊一郎と当時の思い出を語る折があり、呑気(のんき)な子供だった富次郎の知らないところで兄が気苦労していたことを聞かされて、しみじみしたばかりだった。

 だけど、これはそういう「普通の」気苦労とは比べものにならない。家族の間で、こんな淫(みだ)らな不始…

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