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子供見守り

ICタグで登下校中も 福岡で実証実験

ランドセルに取り付けたココやんのICタグ=AIプロジェクト提供
通学路沿いの薬局内に置かれたココやんの受信機=福岡市中央区で、柿崎誠撮影

 登下校時の児童を狙った事件が相次ぐ中、子供に持たせたICタグを活用した見守りサービスが進化しつつある。ICタグが発する電波を受信する受信機を校門に設置して、子供が校門を通過すれば保護者のスマートフォンに知らせるサービスを発展させ、登下校途中も見守れるようにする実証実験が福岡市で進んでいる。

 校門での見守りサービスを提供する大阪市のNPO法人「ツイタもん」が、福岡市中央区の3小学校の協力を得て7月から実証実験を続ける新サービスが「ココやん」。校門での見守りが「着いた門」に対し、登下校中もどこにいるか分かるという意味で、関西弁の「ここやん」とした。実験には児童計300人と保護者が参加している。

 ツイタもんは、ランドセルやかばんにタグ(縦5.6センチ、横4センチ)を付けた子供が、校門付近に設置した受信機の近くを通ると、保護者のスマホに登下校時間を通知するサービス(月額432円)を2005年に開発し、12都道府県の400校以上が導入または導入予定だ。

 この機能を発展させた新サービスの実証実験では、通学路沿いのコンビニや薬局など60カ所に受信機を設置し、保護者が子供の位置を把握できるポイントを増やした。新サービスはさらに、個人のスマホでICタグの電波を受信できるようにするアプリを地域住民らにダウンロードしてもらうことで、スマホ自体に設置型の受信機と同じ役割を持たせた。ダウンロードする人が増えれば増えるほど見守り機能が強化されるのが最大の特徴だ。

 ツイタもんから委託され、NTTドコモとともにアプリを開発したIT会社「AIプロジェクト」(大阪市)の土田成實(なるみ)社長は「通学路に立てない人もアプリを使えば緩やかな見守りに参加できる。地域が協力すれば見守りの網の目が一層細かくなる」と強調する。

 通学路などに設置した受信機と地域住民のスマホを活用した同様の見守りシステムは、九州電力も「Qottaby(キューオッタバイ)」の名前で開発を進め、福岡市の2小学校で3月から8月末まで実証実験を重ねた。九電は「保護者から好評だった」として、9月からこの2小学校の保護者を対象にした有料サービス(月額518円)を開始し、今後は近隣の学校にも拡大することにしている。

 ツイタもんも、3小学校で進めるココやんんの実証実験で不備がなければ、校門での見守りサービスを導入している他の学校にも順次広げる方針だ。

 ココやんの実験に参加する福岡市立平尾小4年の息子(10)を持つ会社員の父親(51)は「子供が寄り道をして心配になったことがあった。新機能ではより細かな子供の位置情報が分かって助かる」と話した。【柿崎誠】

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