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発達障害

映画館も楽しく 照明や音量配慮 東京で試写会

スクリーンの光の刺激が強くなり過ぎないよう、上映中も照明をつけたままだった試写会場=東京都千代田区で2018年9月2日、五味香織撮影

 発達障害などで感覚が敏感な人も鑑賞しやすいよう、明るさや音量に配慮した映画の試写会が2日、東京都内であった。欧米などで広がる「センサリーフレンドリー」と呼ばれるこうした取り組みが国内で導入されるのは珍しく、参加した当事者や家族ら40人から「安心して楽しめた」という声が上がった。

     発達障害がある人は感覚過敏によって光や音、臭いといった強い刺激でパニックになりやすい。試写会では、音量を通常より10デシベルほど下げ、叫び声やオートバイのエンジンなどの大きな音はさらに抑えた。また、スクリーンがまぶしく感じられないように場内で明るさを変え、座る場所を選べるようにした。

     上映したのは自閉スペクトラム症の女性が主人公の米国のロードムービー「500ページの夢の束」。鑑賞した川崎市の大学3年、土生(はぶ)雄介さん(20)も自閉スペクトラム症で、普段は地下鉄駅の白い照明や電子音がつらいという。「大迫力の映画は好きだけれど、大きな音は耳に針が刺さるようで耳栓を使っている。今日は音も光も気にならなかった。自由に出入りできるという案内もよかった」と感想を語った。

     監修した国立精神・神経医療研究センターの高橋秀俊医師によると、欧米ではスーパーが照明やBGMを抑える時間を設けたり、混雑を避けて美術鑑賞ができたりする発達障害者支援も進んでいるという。企画に関わった日本発達障害ネットワークの市川宏伸理事長は「どういう環境がいいのかは個々に違うが、理解を広げる第一歩になる」と話した。

     映画は7日から全国公開され、センサリーフレンドリー上映の予定もある。問い合わせはキノフィルムズ(03・6459・2671)。【五味香織】

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