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田中将大

5年連続10勝 スタイル変えて金字塔 まい夫人も涙(スポニチ)

ア・リーグ ヤンキース2-1タイガース(2018年9月1日 ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(29)が1日(日本時間2日)のタイガース戦で7回を7安打1失点、6奪三振で10勝目を挙げた。日本選手の5年連続2桁勝利は黒田博樹(10~14年)に続く最長タイ記録。デビュー年からに限れば自身の最長記録を更新した。メジャーへの適応を重ね、投球スタイルを変えながら金字塔に到達。節目の勝利で勝負の9月に好スタートを切った。

     グラブを右手で叩き田中は喜びと手応えを全身で表現した。「前回のことがあったから、冷静になれたかなと思う」。2-1の7回。無死二、三塁のピンチを封じると、ヤンキースタジアムの4万2816人は総立ちの拍手を送り、スタンドで観戦したまい夫人も目頭を押さえた。

     間を取り、相手を観察しながらここ一番で集中力を発揮した。1死からのマトゥックはスライダー狙いとみて「真っすぐは、いっとかないとあかん」。この日最速の94マイル(約151キロ)直球で追い込み、スプリットで空振り三振。アデューシにはスプリットが90マイル(約145キロ)を叩き出し、最後は89マイルで空振り三振に仕留めた。

     5年連続10勝に王手をかけた後、5試合足踏み。前回登板の8月27日のホワイトソックス戦同様、不運な当たりが続いて無死満塁を招いた初回は最少失点で防いだ。「野球の神様がいきなり試練を与えてくれているなと。宿題を出された感じで“ちゃんと勉強してきたか?”って言われた感じ」。持ち前の修正能力、適応力が凝縮されたマウンドだった。

     「日本のプロ野球で18歳でデビューした頃と比べたら全然違う」と話す通り、本格派でならした楽天時代と投球スタイルは変わった。今季の数字がそれを如実に物語る。動作解析システム「スタットキャスト」によれば、速球の割合30.4%は両リーグの先発投手で最少だ。一方、低めへの投球確率は同2位の61.9%。スプリットとスライダーを丹念に低めに配しつつ、要所で速球を生かす。

     新陳代謝の早い大リーグ、しかも最激戦区のア東地区で1年目から活躍。あくなき向上心と、モデルチェンジを可能にする稀有(けう)な適応力があればこそだ。

     「一試合一試合、登板間も、少しでも向上していけるようにと思ってやっている。ここから先、自分が野球をやめるまで、そういう感じでずっとやっていく」。最近9先発で防御率は2.68と安定。1カ月後にはポストシーズンが始まる。節目の勝利も通過点でしかない。(スポニチ)

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