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つれづれに千葉

トロトラスト禍 /千葉

 丁寧な字で名前や住所、死亡時期が書き込まれたファイルが、千葉市稲毛区の量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所の書架に整然と並べられていた。茶色く日焼けし、背表紙に「トロトラスト注入者」と手書きされた名簿。

 トロトラストは1930年ごろドイツで開発された二酸化トリウムを含む血管造影剤でX線画像を鮮明に映し出すため体内に注射された。国内では軍が採用し30~40年代に負傷兵を中心に使われ、その数は1万~2万人と推定されている。半面、トリウムは放射性物質でひ臓や骨髄に沈着してアルファ線を出し、数十年後に肝がんや白血病を発症するリスクが高くなる。

 放医研は注入された患者の調査研究を長年続けてきた。約30年前に調査に加わった同機構の明石真言執行役…

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