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サッカーマインド

チェルシー 超攻撃的に=柱谷幸一

 欧州のサッカーシーズンが始まった。私が注目しているのはイングランド・プレミアリーグの強豪、チェルシーだ。

     チェルシーは昨シーズン5位に終わって欧州チャンピオンズリーグの出場権を逃した。監督をコンテ氏から同じイタリア人のサッリ氏に代え、クラブはサッカーを大きく変化させようとしている。

     一口で言えば、超攻撃的サッカーだ。コンテ監督は相手ボールの時には5バックの布陣で、イタリア人らしく守備に厳しさを求めた。堅守速攻といっていい。

     一方、サッリ監督は昨年まで率いたイタリア・セリエAのナポリ同様、4バックの浅いDFラインから、ボールを激しく奪いに行く。相手に息つく間を与えずにプレスをかけ、マイボールにすると速いテンポでボールを動かしてゴールに迫る。90分間、主導権を握ろうというサッカーだ。

     このサッカーは、選手に走ることを求める。ダッシュの繰り返しだ。サボっていては超攻撃的サッカーは成り立たない。一人でも動かない選手がいると、そこから守備が破綻する。しかし、選手にすれば少しでも楽をしたい。ワールドカップ(W杯)で活躍したベルギーのアザールらの一流選手にハードワークを強いて、サッリ監督がチェルシーを自分の色に染められるのか、興味津々である。

     クラブを率いるおもしろさは、自分の目指すサッカーをトレーニングでチームに落とし込み、結果を出すところにある。勝てるようになれば、周囲の評価が上がり、さらに強いクラブから声がかかる。サッリ監督もナポリを2位に引き上げ、チェルシーから誘われた。

     一方、ナショナルチームを預かる代表監督には時間がない。W杯のような大きな大会でもなければ、試合前の練習は数日間だけ。ただし、クラブの監督と違って選手の選択肢は多い。例えば日本代表の森保監督は、日本人選手全員の中から選手を選べる。その人選に、代表監督の色が出る。

     日本ではクラブの監督よりも代表監督の方が上と見られがちだが、私はそうは考えない。両者は異なる仕事だと思う。

     クラブを率いて、相手をハーフコートにくぎ付けにしながら90分間、攻め続けるサッカーが私の夢。サッリ監督や、マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督も同じだと思う。(元日本代表)

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