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台風21号

「怖くなって」避難者も 20号で被害の新宮

和歌山県新宮市の熊野川町日足地区

 4日正午ごろ、徳島県南部に上陸した台風21号。JR西日本や一部私鉄が昼までに全線を運休すると発表した近畿地方では、早めに出勤する動きが広がった。7月の西日本豪雨で被災した住民は避難所に身を寄せ、激しい風雨に備えた。7年前の紀伊半島豪雨の被災地で予定されていた追悼行事も中止された。

和歌山・新宮 23カ所に避難所

 和歌山県新宮市では市内23カ所に避難所を開設。紀伊半島豪雨と8月下旬の台風20号で自宅や事務所が浸水した同市熊野川町日足(ひたり)の燃料販売業、池上順一さん(66)は3日のうちに事務所内の機材や商品を高い場所に移した。「20号で熊野川上流のダムも貯水量が増えているのではないか。少しの雨でも浸水するのでは」と心配そうな表情を見せた。

 市中心部にある市福祉センターに設置された避難所には3日夕から住民が集まり始め、4日は早朝から多くの住民らが館内のテレビで台風情報に見入った。センターの近くで1人暮らしする千葉敬子さん(62)はおにぎりを持参し、今回初めて避難。「台風20号で近くの倉庫が倒れたり、トタン屋根が飛ばされたりしているのを見た。21号はそれより強い台風だと聞き、怖くなってここに来た」と話していた。

 西日本豪雨の被災地でも、被災者らが台風接近に備えた。

 広島県では、4日朝に災害対策本部を設置。湯崎英彦知事は「台風の進路に注意して、命を守る行動を心掛けてほしい」と県民に呼びかけた。豪雨後、県に台風が接近するのは3回目で、担当職員は「暴風や大雨など毎回特徴が違う。暴風の時は家屋内にいた方が安全な場合もあり、避難情報を出すタイミングが難しい」と頭を悩ませていた。

 豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町地区。自宅1階が浸水し、2階部分に避難している山口拡(こう)さん(70)は台風の接近に備え、家を乾かすために普段は開けている窓を厳重に戸締まりした。「決壊した川が近くにあり、応急復旧工事しかできていないので、雨が降るたびに心配だ」と話した。

 一方、愛媛県宇和島市吉田町地区では3日午後5時、小学校や高校、公民館など9施設に避難所が設置された。吉田高校に家族4人で避難した児玉縫子さん(69)は西日本豪雨で近くの山で土砂崩れが起き、家に土砂が流入したという。「また土砂崩れが起きたらと思うと怖いので避難した。台風が多くて困る」と疲れた様子だった。【阿部弘賢、後藤奈緒、東久保逸夫、戸田紗友莉、中川祐一】

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