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尾畠春夫さん

町功労者表彰に「体力と健康続く限り」

大分県日出町から功労者表彰を受けた尾畠春夫さん=日出町役場で2018年9月3日、大島透撮影
大分県日出町から功労者表彰を受けた尾畠春夫さん=日出町役場で2018年9月3日、大島透撮影

 山口県周防大島(すおうおおしま)町で行方不明となった藤本理稀(よしき)ちゃん(2)を見つけて保護した大分県日出(ひじ)町の尾畠(おばた)春夫さん(78)が3日、日出町功労者表彰を受けた。本田博文町長から表彰された尾畠さんは「うれしい。体力と健康が続く限りボランティア活動を続けたい」と話した。

 同町は、表彰理由を「長年ボランティアに取り組み、東日本大震災や熊本地震などで困っている人を見ると、たちどころに駆けつけて支援する行動力と、謝礼を一切受け取らない高潔な姿勢は、町民に勇気と誇りを与え、模範でもある」としている。

 尾畠さんは中学卒業後、大分県別府市内の鮮魚店で働き始め、やがて自分の店を持ったが、65歳の誕生日に店をたたんだ。「15歳から50年間働いた後は好きなことをする」と決めていたという。

 鮮魚店の経営を支えてくれた社会への恩返しのためボランティア活動を始め、2011年の東日本大震災では、宮城県南三陸町でがれきの中から写真などを探し、持ち主に届ける「思い出探し隊」などの活動に500日間あたった。

 2年前に大分県佐伯市で行方不明になった2歳児の捜索にボランティアとして参加した経験から、周防大島町でも「迷子の幼児は高い場所へ向かうはず」と考えて、理稀ちゃんを捜索。捜し始めて約30分で発見した。

 この直後から、西日本豪雨の被災地の広島県呉市で支援活動を開始した。一旦大分に戻ったが今月中旬には再び呉市へ向かう。常に被災地へは軽ワゴン車を自分で運転して移動し、食材を買い込んで自炊しながら後部座席で寝泊まりする。

 理稀ちゃんを発見した時と同じ鉢巻き、Tシャツ、作業ズボン姿で表彰式に臨んだ尾畠さんは「一人でも多くの若者が被災者のため行動の一歩を踏み出してほしい」と話した。

 大分県も近く「県功労者表彰」を贈り、以前住んでいた別府市も、尾畠さんが長年続けている由布岳登山道の整備と清掃活動に対し、4日に感謝状を贈る。【大島透】

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