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香港

高速鉄道、例外的な法律適用 中国の影響懸念

中国本土の法律が適用されるエリアを利用者に説明する動画=香港の西九竜駅で2018年9月1日、ロイター
広東・香港・マカオビッグベイエリア構想

 【台北・福岡静哉】香港内に新たに開通する高速鉄道の駅などで中国本土の法律が例外的に適用される制度が4日にスタートした。中国政府が進める南部広東省と香港、マカオの一体的な発展を目指す「広東・香港・マカオビッグベイエリア」構想の一環。旅行者の利便性向上が目的だが、中国政府による香港への影響力強化につながり、「1国2制度」の原則による香港の自治が揺らぐと警戒する見方が香港の民主派を中心に広がっている。

     23日に開通する高速鉄道は同構想の中核事業だ。従来は約2時間かかった香港・西九竜駅と広州南駅(広東省広州市)を47分で結び、北京へも9時間で到達する。広東省と香港、マカオを結ぶ世界最長(約55キロ)の巨大大橋「香港・珠海・マカオ大橋」も年内に供用開始する見通しだ。

     一方、中国本土と香港の行き来には出入境の審査が必要で、新たな制度では香港側終点の西九竜駅で中国と香港の当局者が審査を行うことになる。また、列車内での犯罪行為は、香港を走行中でも中国本土の法律で処罰されることになる。

     これについて民主派からは「中国と香港の融合を加速させ、『1国2制度』の死を早めることになる」(毛孟静立法会議員)などと警戒する声が出ている。また、香港メディアによると、3日深夜に香港と広東省の当局者が新制度スタートの式典を行ったことについて、「メディアにも立法会にも事前通知がなかった。こそこそしたやり方だ」との批判が高まっているという。

     中国メディアによると、同エリアの2017年域内総生産は10兆2200億元(約166兆4800億円)に達し、中国全体の12・5%を占める。中国の習近平国家主席は3月の会議で「ビッグベイエリア」構想について触れ、「国際的に一流のベイエリアと世界レベルの都市群を作り上げる」と強調した。

     また同エリアは現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の拠点の一つにも位置づけられており、習主席は8月27日の演説で「一帯一路」との「連携を強化」するとも述べた。

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