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米国務長官

パキスタン首相らと会談へ 軍事援助打ち切り

ポンペオ米国務長官=AP
カーン首相=ロイター

 【ニューデリー松井聡】ポンペオ米国務長官は5日、パキスタンの首都イスラマバードを訪問し、先月就任したカーン首相やクレシ外相と初めて会談した。ポンペオ氏は内戦が続く隣国アフガニスタンの和平実現に向け協力を迫るとみられるが、トランプ米政権はパキスタンに対するテロ対策の軍事援助3億ドル(約330億円)の打ち切りを決定したばかり。これに反発するパキスタンとの協調が進むかどうかは不透明だ。

     ロイター通信によると、ポンペオ氏は5日の会談後、「両国関係をリセットするための機会について話し合った」と述べる一方、「まだ道のりは長い」とも語り、パキスタンの今後の対応を注視する考えを示した。

     トランプ政権は、パキスタンがアフガンの旧支配勢力タリバンの最強硬派「ハッカーニ・ネットワーク」を支援し「和平を阻害している」として、援助打ち切りを決めた。だがクレシ外相は2日、「パキスタン軍と国民は(対テロ戦争で)犠牲を払ってきた」と強調し、援助打ち切りを決めたトランプ政権を批判。パキスタンはハッカーニ派への支援も否定しており、両国の関係は悪化している。

     一方、タリバンは4日、ハッカーニ派の創始者ジャラルディン・ハッカーニ氏が死亡したと発表した。タリバン関係者によると、ハッカーニ氏は4年以上前に死亡していたが、戦闘員の士気が下がることへの懸念から公表されていなかった。米国も死亡当時からこうした経緯を把握していたとみられる。

     タリバンは7月に和平に向け米国と初めて直接会談。ポンペオ氏のパキスタン訪問直前に、米国に対する抵抗の「象徴」だったハッカーニ氏の死亡を発表することで、米国との交渉を進めたい意向を強調したとみられる。

     また、タリバンが米国にこうしたメッセージを送ったとすれば、パキスタンも米国に対して、ハッカーニ派を支援しているのではなく、同派にアフガン和平を促しているとアピールする材料になる。

     ただ、ハッカーニ派を支援していると指摘されるのはパキスタン軍であり、カーン氏は軍の支えで首相に就任したとされる。カーン政権が軍の意向に逆らってまでも、米国の求めに応じてハッカーニ派に対する態度を根本的に変えることは困難とみられる。

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