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関空

孤立8000人の脱出難航 道路渋滞、疲れにじむ

神戸空港行きの船の列に並ぶ人たち=関西国際空港で2018年9月5日午前8時19分、小松雄介撮影

 台風21号の影響で約8000人が孤立した関西国際空港(大阪府)では5日、利用客らを高速船やバスで関空島から運び出すピストン輸送が続いた。空港を運営する関西エアポートは夜までに全員の脱出を目指したが、空港内の道路で渋滞が発生し、難航している。

 関西エアポートはこの日、神戸空港に向かう高速船「ベイ・シャトル」と、対岸の南海泉佐野駅に連絡橋を通って陸路で移るリムジンバスを手配した。

 連絡橋はタンカーが衝突した影響で片側車線しか使えず、30台ずつの交互通行を実施。通行はバスを含む緊急車両に限られたが、関空の封鎖前に車で入った利用者の一部が自力で連絡橋に向かおうとするなどしたため、空港周辺の道路で渋滞が多発した。

 高速船も乗り場まではバスで移動する必要があり、バスターミナル付近は夜に入っても、スーツケースを押しながら島外に出ようとする人であふれかえった。高速船の担当社員は「通常は桟橋まで約5分。今は40分かかり、船の出発も遅れている」と頭を抱えた。

 「バス停の目前なのに前に進まない」。朝から10時間近く並ぶ神戸市の関西学院大3年、佐藤伸哉さん(20)はうなだれた。3泊4日で友人とバリ島に向かうはずだったが、4日夜はカップラーメンをすすっただけ。「もう笑うしかないっす」と疲れをにじませた。中国・長春に帰省予定だった徳島大4年の劉茂博さん(23)は「空港職員から脱出の見通しやバスの情報に関する十分なアナウンスもなく、日本語に不慣れな外国人にはつらい」と嘆いた。【土田暁彦、写真も】

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