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関空

全面復旧見通せず B滑走路再開「1週間程度で」

浸水した関西国際空港の滑走路=2018年9月4日午後2時45分、蒲原明佳撮影

 台風21号の高潮による浸水で関西国際空港が閉鎖された問題で、空港を運営する関西エアポートは5日、2本ある滑走路のうち比較的被害の小さいB滑走路(4000メートル)の運用を先行して再開する方針を明らかにした。同社の西尾裕専務執行役員が記者会見し、強風にあおられたタンカーが衝突して通行止めになっている空港連絡橋が通れるようになるなどの条件が整えば、1週間程度で再開したい意向を示した。ほぼ全域が浸水したA滑走路(3500メートル)の再開を含めた全面復旧の見通しは立っていない。【蒲原明佳、山崎征克、松浦吉剛】

 大阪湾に浮かぶ関空は、1期島と2期島に分かれており、それぞれに滑走路とターミナルビルがある。今回の台風では、南東側の1期島にあるA滑走路のほぼ全域と第1ターミナルビルの地下が浸水した。5日になっても水が引かず、利用再開できる状態ではないため、2期島にあるB滑走路も含めて国際便と国内便の全てが欠航となっている。

 一方、陸路で空港島に向かうには空港連絡橋(全長3.8キロ、上下3車線)が唯一のアクセス方法となっている。しかし、連絡橋は4日に台風の強風で流されたタンカー「宝運丸」(2591トン)が衝突して損傷し、通行止めになった。西日本高速道路によると、道路の一部にタンカーがめり込み、空港島へ向かう下り線の道路が1車線分ほどずれた。修復工事は長期間に及ぶとみられ、全面通行のめどは立っていない。5日から、緊急車両などに限って損傷がなかった上り線の通行を認める対応を取っており、今後は、上り線を使って一般車両の通行を再開する可能性がある。

 関西エアポートによると、被害が大きかった1期島では、第1ターミナルビルの地下にある変電所が浸水したため、一部の施設で停電が続いている。乗客から預かった荷物を屋外に運び出す設備など、空港機能の再開に必要な機器類も水没によって故障した。また、滑走路にたまった水を排出する十数台のポンプのうち3台が台風の影響で使えなくなっているという。

 このため、関西エアポートはA滑走路の復旧には相当の時間を要すると判断。空港連絡橋が、通行可能になることなどを条件に、浸水被害の小さかった2期島のB滑走路を先行的に稼働させることを決めた。

 一方、関西エアポートは会見で、関空島に取り残された人は職員らを含めて約8000人に上ることも明らかにした。5日早朝から高速船やバスで島外に送り出す対応を始め、深夜までに希望者全員の送り出しを終えた。

 毎日新聞の集計では、今回の台風によって大阪、愛知、三重、滋賀の4府県で計11人が死亡。総務省消防庁によると、近畿や東海を中心に467人が重軽傷を負い、1000棟を超える家屋が損壊・浸水した。関西電力によると、電柱の倒壊などにより、5日午後8時時点でも近畿2府4県で約34万9000軒が停電している。関電は8000人態勢で作業し、8~9割のエリアでは7日をめどに復旧完了を目指す。

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