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広島・新井引退

「超一流の体の強さ」で猛練習

今季限りでの引退を表明した広島東洋カープの新井貴浩内野手=広島市で2018年9月5日午後0時9分、田中将隆撮影

 「自分は大したセンスもないし、練習することでここまで来た」。引退の二文字をかみ締めながら会見で口にした自己評価が、新井の野球人生を物語っていた。

 駒沢大から広島にドラフト6位で入団した新井。獲得の経緯を知る苑田聡彦スカウト統括部長は「ボールがバットにかすりもしないし、守備での投げ方もおかしい。野球の技術は全然(駄目)だった」と当時を振り返る。そんな新井をトップ選手に押し上げたのは、球界随一とも呼ばれた広島の猛練習に耐える「超一流の体の強さ」だった。

 誰よりも遅くまで練習に明け暮れ、1年目から7本塁打を放つなどスラッガーの片りんをみせた。過酷な下積み時代を過ごしたからこそ、新井はいつでも全力だった。今年5月、調整のために出場した2軍戦でも全力疾走を貫いた。試合後、水本勝己2軍監督が「新井を見習え」と若手を諭し、「守備に就く時も一番に走っていく。お手本になってくれる選手ですよ」と話したほどだ。

 グラウンド外でも全力だった。阪神時代、プロ野球選手会長を務めていた2011年に東日本大震災が発生。被災者への影響を考えてパ・リーグがシーズン開幕の延期を決定する中、セ・リーグが予定通りの開催を目指していることに反対し「最後まで自分たちの意思を伝えていく」とリーダーシップを発揮。ファンの後押しも受けて、延期の末のセ・パ同時開幕を実現した。長く一緒にプレーした捕手の石原は「常に全力プレーで、背中で引っ張ってくれる存在だった」と盟友の引退を惜しんだ。大黒柱の最後のシーズンに「日本一」の勲章を加えるため、広島ナインは「全力」でリーグ3連覇を目指していく。【田中将隆】

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