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体操

暴力連鎖浮き彫り 速見コーチ「受けた指導根底に」

謝罪し頭を下げる速見佑斗コーチ=東京都港区で2018年9月5日午後5時2分、玉城達郎撮影

 体操女子の宮川紗江(18)に対する暴力行為を認めた速見佑斗コーチ(34)は、東京都内で開いた5日の記者会見で、「自分もそういう(暴力による)指導を受け、それが根底にあった。むしろ感謝の気持ちを持っていた」と明かした。暴力による指導が連鎖した実態が浮き彫りになった。

 速見氏は日体大、実業団の徳洲会と体操界の主流を歩んだ後、指導者として9年目を迎えた。以前は大けがにつながるような練習に限って「たたいても教えることが必要」と暴力を用いたが、宮川が五輪や世界選手権で活躍するようになった最近は、暴力を「正当化するようになった」という。

 宮川も当初は日本協会が認定した暴力行為について、「パワハラされたと感じていないし、訴えてもいない」と否定した。その後、宮川は考えを改めたが、速見氏は「宮川選手もたたかれてしかたないと思っていた。間違った教育だった」と指導力不足を認めた。

 日本協会が認定した11件の暴力行為のうち、「記憶がない」という16年1月の「たたいて顔が腫れた」1件を除いて全て認めた。他の選手らを萎縮させたと指摘された怒鳴る行為も「周りが恐怖を感じること自体が暴力」と述べ、認識を改めた姿勢を強調した。

 2020年東京五輪に向け、速見氏は今後も宮川の指導を続けるという。「時間をかけてあるべき選手とコーチの姿を作らないといけない」と述べたが、信頼回復の道のりは決して平たんではない。【田原和宏】

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